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日本の年間死亡数はどれくらい?人口動態統計の基本を押さえよう

看護師国家試験 第106回 午後 第1問 / 必修問題 / 健康の定義と影響要因

国試問題にチャレンジ

106回 午後 第1問

日本の平成26年(2014年)の死亡数はどれか。

  1. 1.約47万人
  2. 2.約87万人
  3. 3.約127万人
  4. 4.約167万人

対話形式の解説

博士 博士

今回は日本の死亡数について学ぶぞ。平成26年(2014年)時点でおよそ何人が亡くなったか、イメージできるかのう?

サクラ サクラ

うーん…100万人くらいですか?出生数がだいたいそのくらいって聞いたことがあって。

博士 博士

惜しい。2014年の死亡数は約127万人、正確には127万3,020人じゃった。出生数は約100万人だったから、差し引き約27万人の自然減になったのじゃよ。

サクラ サクラ

出生数より死亡数のほうが多いんですね。これが「人口減少社会」ってやつですか?

博士 博士

その通り。日本は2005年に初めて死亡数が出生数を上回り、2011年以降は毎年人口が自然減しておる。高齢化がさらに進むと、死亡数は今後も増え続けると予測されておるのじゃ。

サクラ サクラ

じゃあ、今後もっと増えるんですか?

博士 博士

そうじゃ。国の推計では、死亡数は2040年頃に約167万人でピークを迎えると言われておる。選択肢4の「約167万人」はその将来推計の数字に近いから、ひっかけとして出されることがあるのじゃよ。

サクラ サクラ

なるほど、将来の推計と現状値を混同しないように注意が必要ですね。ちなみに、何で亡くなる人が多いんですか?

博士 博士

良い質問じゃ。死因順位は第1位が悪性新生物(がん)で全死亡の約3割、第2位が心疾患、第3位は年によって肺炎や脳血管疾患、老衰が入れ替わるのじゃ。2014年時点では第3位は肺炎じゃった。

サクラ サクラ

肺炎で亡くなる高齢者が多いんですね。

博士 博士

うむ。誤嚥性肺炎が大きな要因で、看護でも口腔ケアや摂食嚥下支援が重要になるのじゃ。なお2017年から死因分類の扱いが変わり、老衰が上位に上がるようになったぞ。

サクラ サクラ

統計の年次による変動もチェックしておかないといけませんね。

博士 博士

その通りじゃ。必修問題ではおおまかな数値のオーダー(100万人台のどのへんか)を押さえるのが肝心。細かい数値暗記より「日本は年間およそ130万人前後が亡くなる国」と覚えておくとよいぞ。

サクラ サクラ

桁感覚を身につけるのが大事なんですね。人口統計の見方が少し分かってきました。

POINT

日本の平成26年(2014年)の死亡数は127万3,020人であり、選択肢3の「約127万人」が正解です。死亡数は超高齢社会の進展とともに増加傾向にあり、2040年頃に約167万人でピークを迎えると推計されています。死因順位は第1位 悪性新生物、第2位 心疾患で長年安定していますが、第3位以下は肺炎・脳血管疾患・老衰が年によって入れ替わります。看護師国家試験の必修問題では、人口動態統計の基本指標(出生数・死亡数・合計特殊出生率など)のオーダー感を把握しておくことが求められるため、最新の概況を毎年チェックする習慣をつけましょう。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:日本の平成26年(2014年)の死亡数はどれか。

解説:正解は 3 です。厚生労働省の人口動態統計によると、平成26年(2014年)の年間死亡数は約127万人(127万3,020人)で、出生数(約100万人)を大きく上回り、自然増減は4年連続でマイナスとなった年です。超高齢社会を背景に死亡数は年々増加しており、必修問題では近年の死亡数のオーダー(おおよそ100万〜140万人台)を押さえておくことが重要です。

選択肢考察

  1. × 1.  約47万人

    この水準は昭和初期〜戦後すぐの死亡数に近く、現代日本の年間死亡数としては大きく過少。現代の日本ではこの数字になることはない。

  2. × 2.  約87万人

    昭和50年代の死亡数に近い水準で、高齢化が進んだ2014年の数値としては少なすぎる。同年の出生数(約100万人)よりも少なく、自然増減の議論とも整合しない。

  3. 3.  約127万人

    平成26年の死亡数は127万3,020人で、この選択肢が正解。死因順位は第1位 悪性新生物、第2位 心疾患、第3位 肺炎(当時)の順であった。

  4. × 4.  約167万人

    2014年時点の死亡数を大幅に超えており不適切。なお死亡数はその後も増加傾向で、2040年頃にピーク(約167万人台)に達すると推計されており、将来推計の数値と混同しないよう注意。

人口動態統計の5大指標(出生・死亡・死産・婚姻・離婚)は必修頻出。死亡数は高齢者人口の増加に伴い毎年更新されており、2020年代には140万人前後、今後150万人超えも見込まれている。死因順位は第1位 悪性新生物、第2位 心疾患で長年変わらないが、第3位以下(肺炎・脳血管疾患・老衰)は年次で入れ替わるため、受験時点の最新統計を必ず確認すること。

日本の年間死亡数の「桁」(約120〜140万人)を把握しているかを問う必修問題。人口動態統計の基本指標は受験年度前後の数値を押さえておくのが鉄則。