乳幼児健診の法的根拠
看護師国家試験 第108回 午前 第58問 / 健康支援と社会保障制度 / 保健活動の基盤と制度
国試問題にチャレンジ
乳幼児健康診査を規定しているのはどれか。
- 1.母子保健法
- 2.児童福祉法
- 3.次世代育成支援対策推進法
- 4.児童虐待の防止等に関する法律
対話形式の解説
博士
今日は乳幼児健康診査を規定する法律を学ぶぞ。
アユム
博士、正解はどれですか?
博士
正解は1の「母子保健法」じゃ。
アユム
母子保健法のどこに規定されているんですか?
博士
第12条に1歳6か月児健診と3歳児健診、第13条にその他必要な健診が市町村の実施義務として明記されておるんじゃよ。
アユム
1歳6か月児健診は何歳で受けるんですか?
博士
満1歳6か月を超え満2歳に達しない幼児じゃ。3歳児健診は満3歳を超え満4歳に達しない幼児が対象じゃな。
アユム
選択肢2の児童福祉法は?
博士
児童福祉法は保育所・児童相談所・社会的養護など児童福祉全般を定める法律じゃ。乳幼児健診の直接の根拠ではないんじゃ。
アユム
選択肢3の次世代育成支援対策推進法は?
博士
少子化対策として自治体や企業に行動計画策定を義務づける法律じゃ。健診とは別じゃな。
アユム
選択肢4の児童虐待防止法は?
博士
虐待の定義や通告義務を定める法律じゃ。ただし健診は虐待の早期発見機会として連携されておる。
アユム
母子保健法ではほかに何が規定されていますか?
博士
妊娠届・母子健康手帳交付・妊産婦健診・新生児訪問・未熟児訪問などじゃ。母子保健の根幹をなす法律じゃぞ。
アユム
子育て世代包括支援センターって聞いたことがあります。
博士
2017年の改正で市町村の努力義務として設置が位置づけられた。別名母子健康包括支援センターで、妊娠期から子育て期まで切れ目ない支援を行うんじゃ。
アユム
3歳児健診で重視されることは?
博士
発達障害の早期発見、視覚・聴覚異常のスクリーニング、う歯予防、生活習慣などが重点項目じゃ。
アユム
1歳6か月児健診では何を見ますか?
博士
歩行発達、言葉の遅れ、斜視、う歯、社会性の発達じゃな。早期療育への橋渡しが大切じゃ。
アユム
覚え方のコツは?
博士
「母子保健法=母子手帳と健診」とセットで覚えるんじゃ。
POINT
乳幼児健康診査は母子保健法第12条・第13条に基づき市町村が実施する母子保健事業で、1歳6か月児健診と3歳児健診が法定です。母子手帳交付・妊産婦健診・新生児訪問なども同法に規定されており、2017年改正で子育て世代包括支援センターの設置が努力義務化されました。健診は発達・疾病・虐待の早期発見の重要な機会となります。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:乳幼児健康診査を規定しているのはどれか。
解説:正解は 1 です。乳幼児健康診査は母子保健法第12条・第13条に規定されており、市町村は1歳6か月児健診(満1歳6か月から満2歳未満)と3歳児健診(満3歳から満4歳未満)を実施する義務があります。その他必要な時期にも健診が行われ、母子保健の根幹をなす制度です。
選択肢考察
-
○ 1. 母子保健法
母子保健法第12条で1歳6か月児・3歳児健診が、第13条でその他の健康診査が市町村の実施義務として規定されています。母子手帳・未熟児訪問・新生児訪問なども同法に規定されます。
-
× 2. 児童福祉法
児童福祉法は児童の福祉全般(保育所・児童相談所・社会的養護など)を定める法律で、乳幼児健診の直接の根拠法ではありません。
-
× 3. 次世代育成支援対策推進法
次世代育成支援対策推進法は少子化対策として自治体・企業に行動計画策定を義務づける法律で、健診を規定するものではありません。
-
× 4. 児童虐待の防止等に関する法律
児童虐待防止法は虐待の定義・通告義務・立入調査などを定める法律で、乳幼児健診を直接規定するものではありません(ただし健診は虐待早期発見の機会として連携されます)。
母子保健法(昭和40年制定)は、母性と乳幼児の健康保持・増進を目的とし、妊娠届・母子健康手帳交付・妊産婦健診・乳幼児健診・未熟児訪問・新生児訪問などを規定します。2017年の改正で「子育て世代包括支援センター(母子健康包括支援センター)」の設置が市町村の努力義務となりました。3歳児健診では発達障害や視覚・聴覚異常のスクリーニングも重視されます。
乳幼児健診の法的根拠(母子保健法)を問う基本的な法規問題です。
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