白血球減少症と免疫疾患
疾病の成り立ちと回復の促進 / 検査と症候
解説
今回は白血球減少症について解説します。
白血球とは、血液中に存在する免疫を担当する細胞の総称で、好中球・リンパ球・単球・好酸球・好塩基球の5種類に分けられます。健常成人の末梢血における白血球数は、おおよそ4,000〜9,000/μLの範囲にあり、体内に侵入した細菌やウイルスから生体を守る役割を担っています。
白血球減少症の定義
白血球減少症とは、末梢血の白血球数が3,000/μL以下に低下した状態をいいます。原因としては、抗がん薬による骨髄抑制、放射線療法、再生不良性貧血、急性白血病、自己免疫疾患、ウイルス感染などが挙げられます。とくに化学療法後は治療開始から7〜14日ごろに白血球数が最低値となる時期があり、これをナディールと呼びます。
好中球減少と感染リスク
白血球のうち約半数以上を占めるのが好中球で、細菌や真菌を取り込んで処理する貪食能を担っています。好中球数が1,500/μL未満に低下した状態を好中球減少症といい、500/μL未満では重症感染症のリスクが著明に高まります。好中球が不足すると、本来であれば排除できるはずの細菌を処理できなくなるため、細菌感染が起こりやすくなり、敗血症に進展する危険もあります。
看護のポイント
好中球減少時は感染予防が最優先となります。生もの・生水・生花を避け、含嗽や手指衛生を徹底し、必要に応じて面会制限や個室管理を行うクリーンケアを実施します。発熱が出現した場合は感染症の発症を強く疑い、速やかに血液培養を採取したうえで広域抗菌薬の投与を開始することが原則です。
まとめ
白血球減少症は末梢血白血球数が3,000/μL以下となる病態で、なかでも好中球が1,500/μL未満に低下すると貪食能の低下により細菌感染を起こしやすくなります。感染予防策の徹底と発熱時の迅速な対応が看護の要となります。
確認問題(穴埋め)
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- 1.
白血球減少症とは末梢血の白血球数が/μL以下に低下した状態である。
- 2.
白血球のうち貪食能を担い、細菌感染防御に中心的な役割を果たすのはである。
- 3.
好中球数が/μL未満となった状態を好中球減少症という。
- 4.
好中球が減少すると感染を起こしやすくなる。
- 5.
化学療法後に白血球数が最低値となる時期をという。
- 6.
好中球減少時に発熱が出現した場合は速やかにを採取し、広域抗菌薬の投与を開始する。
