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フォーマルとインフォーマルの違い

看護師国家試験 第107回 午後 第29問 / 地域・在宅看護論 / 地域包括ケアシステムと多職種連携

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第29問

インフォーマルサポートはどれか。

  1. 1.介護支援専門員による居宅サービス計画の作成
  2. 2.医師による居宅療養管理指導
  3. 3.近隣住民による家事援助
  4. 4.民生委員による相談支援

対話形式の解説

博士 博士

地域ケアの基本じゃ。インフォーマルサポートの定義を言えるか?

サクラ サクラ

家族や友人、近隣住民、ボランティアなどが行う制度に基づかない自発的な支援ですね。

博士 博士

その通り。専門職や公的制度による支援はフォーマルサポートじゃ。

サクラ サクラ

ケアマネさんのケアプラン作成は?

博士 博士

あれは介護保険制度に基づく専門職の業務だからフォーマルじゃ。

サクラ サクラ

医師の居宅療養管理指導も介護保険の給付ですね。

博士 博士

そうじゃ、れっきとしたフォーマルサポートになる。

サクラ サクラ

民生委員は無報酬のボランティアという印象でしたが…

博士 博士

ここが引っかけじゃ。民生委員法に基づき厚生労働大臣から委嘱される非常勤の地方公務員だから、フォーマルに位置づけられるのじゃ。

サクラ サクラ

では近隣住民が家事を手伝ってくれるのはインフォーマルですね。

博士 博士

その通り。制度や契約ではなく善意と関係性で成り立つ支援じゃ。

サクラ サクラ

自助・互助・共助・公助の枠組みではどこに入りますか?

博士 博士

インフォーマルは互助、社会保険は共助、生活保護などの税財源は公助、本人や家族の取り組みは自助じゃ。

サクラ サクラ

地域包括ケアでは両方を組み合わせるんですね。

博士 博士

その視点こそ在宅看護の要じゃ。どちらが欠けても地域で暮らし続けるのは難しいからの。

サクラ サクラ

制度と人のつながり、両方をアセスメントしていく必要がありますね。

POINT

インフォーマルサポートは家族・友人・近隣住民・ボランティアなどによる非公式な支援で、近隣住民の家事援助が典型例です。ケアマネジャー・医師・民生委員は法制度に基づいた立場で支援を行うためフォーマルサポートに分類されます。自助・互助・共助・公助の枠組みと合わせ、地域包括ケアでは両者を組み合わせて療養者を支える視点が重要です。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:インフォーマルサポートはどれか。

解説:正解は 3 です。インフォーマルサポートとは、公的な制度や専門職によらない支援のことで、家族・友人・近隣住民・ボランティアなどが自発的に行う援助を指します。近隣住民による家事援助は典型的なインフォーマルサポートです。

選択肢考察

  1. × 1.  介護支援専門員による居宅サービス計画の作成

    ケアマネジャーは介護保険制度に基づく専門職で、ケアプラン作成は制度上のサービスです。したがってフォーマルサポートに分類されます。

  2. × 2.  医師による居宅療養管理指導

    居宅療養管理指導は介護保険の給付サービスのひとつで、医師や歯科医師、薬剤師などの専門職が提供する公的支援、すなわちフォーマルサポートです。

  3. 3.  近隣住民による家事援助

    近隣住民が自発的に行う家事の手伝いは、制度や契約によらない非公式な支援であり、インフォーマルサポートの代表例です。

  4. × 4.  民生委員による相談支援

    民生委員は民生委員法に基づき厚生労働大臣から委嘱される非常勤の地方公務員で、無報酬ではありますが法定の立場で活動するためフォーマルサポートに含まれます。

地域包括ケアシステムはフォーマル(医療・介護・福祉の専門的サービス)とインフォーマル(家族・近隣・ボランティア・互助組織)の両輪で成り立ちます。『自助・互助・共助・公助』の枠組みでは、インフォーマルサポートは互助、社会保険制度は共助、生活保護などは公助に位置づけられます。看護師は双方の資源を組み合わせて療養者を支える視点が必要です。

制度や専門職による支援=フォーマル、家族・友人・近隣・ボランティアによる自発的支援=インフォーマルと区別しましょう。