核家族の定義を整理しよう
看護師国家試験 第113回 午前 第9問 / 必修問題 / 看護の対象と活動の場
国試問題にチャレンジ
核家族はどれか。
- 1.兄弟姉妹のみ
- 2.夫婦と子ども夫婦
- 3.夫婦と未婚の子ども
- 4.夫婦とその親と夫婦の子ども
対話形式の解説
博士
核家族とはどんな構成を指すかのう。
サクラ
夫婦と未婚の子どもですね。
博士
正解じゃ。マードックが提唱した概念で、実は3形態あるんじゃよ。
サクラ
3形態とは何ですか。
博士
夫婦のみ、夫婦と未婚の子、ひとり親と未婚の子、この3つじゃ。
サクラ
兄弟姉妹だけではどうでしょう。
博士
それは核家族に当てはまらず、その他の親族世帯じゃ。
サクラ
親と同居する場合は核家族ですか。
博士
夫婦の親と同居すれば三世代世帯で、核家族ではない。
サクラ
拡大家族との違いは何ですか。
博士
拡大家族は複数夫婦単位や複数世代を含む家族じゃ。
サクラ
子ども夫婦と同居の場合もそうですね。
博士
その通り、直系家族と呼ぶこともある。
サクラ
日本の核家族世帯の割合は今どのくらいですか。
博士
全世帯の約6割じゃが、近年は単独世帯の増加が顕著じゃ。
サクラ
家族の形は大きく変わっていますね。
博士
そうじゃ、少子高齢化と単身化の進行が統計にも表れておる。
POINT
核家族は夫婦のみ、夫婦と未婚の子、ひとり親と未婚の子の3形態を指し、設問では「夫婦と未婚の子ども」が正解です。拡大家族、三世代世帯、単独世帯との違いを整理し、国民生活基礎調査の世帯分類と結び付けて覚えることが重要です。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:核家族はどれか。
解説:正解は3の「夫婦と未婚の子ども」です。核家族(nuclear family)とは、社会学者マードックが提唱した概念で、①夫婦のみの世帯、②夫婦と未婚の子どもからなる世帯、③ひとり親と未婚の子どもからなる世帯の3形態を指します。日本の国民生活基礎調査では世帯構造を「単独世帯」「核家族世帯」「三世代世帯」「その他の世帯」に分類しており、核家族世帯はさらに「夫婦のみの世帯」「夫婦と未婚の子のみの世帯」「ひとり親と未婚の子のみの世帯」に細分されます。令和元年時点で核家族世帯は全世帯の約6割を占めますが、内訳では夫婦のみ世帯と単独世帯の増加が顕著で、家族規模の縮小が進んでいます。
選択肢考察
-
× 1. 兄弟姉妹のみ
兄弟姉妹だけの世帯は核家族の定義(夫婦またはひとり親を中心とする家族単位)に当てはまらず、「その他の親族世帯」に分類されます。
-
× 2. 夫婦と子ども夫婦
子どもが結婚している夫婦と同居する形は複数の夫婦単位を含むため核家族ではなく「拡大家族」または「直系家族」に該当します。
-
○ 3. 夫婦と未婚の子ども
夫婦とその未婚の子どもからなる世帯はマードックの定義による典型的な核家族であり、正解です。
-
× 4. 夫婦とその親と夫婦の子ども
夫婦、その親(祖父母)、夫婦の子どもの3世代で構成されるのは「三世代世帯」または「拡大家族」であり、核家族ではありません。
家族形態の用語整理として、核家族は1組の夫婦単位を中心とする家族、拡大家族は複数世代や複数夫婦単位を含む家族、単独世帯は1人暮らしを指します。日本では戦後の高度経済成長期以降に核家族化が急速に進行しましたが、近年は単独世帯の増加が最も顕著で、令和時点では単独世帯の割合が核家族世帯の内訳である夫婦のみ世帯に次いで多くなっています。
核家族の定義と具体的構成を正しく選別できるかを問う基本問題です。
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