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ノンレム睡眠とレム睡眠の違いをマスター!90分周期の睡眠サイクル

看護師国家試験 第112回 午前 第38問 / 基礎看護学 / 日常生活援助技術

国試問題にチャレンジ

112回 午前 第38問

成人のノンレム睡眠の特徴はどれか。

  1. 1.体温が上昇する。
  2. 2.急速な眼球運動がある。
  3. 3.加齢に伴い時間が長くなる。
  4. 4.睡眠周期の前半にみられる。

対話形式の解説

博士 博士

今日は睡眠の生理学の問題じゃ。ノンレム睡眠とレム睡眠の違いを説明できるかな?

アユム アユム

レム睡眠は…眼球が動く睡眠で夢を見やすい、ノンレム睡眠は深い眠り、みたいな感じですか?

博士 博士

良い入り口じゃ。レムは『Rapid Eye Movement』の略で、急速眼球運動があるのが名前の由来じゃ。ノンレム睡眠は『Non-REM』、つまり急速眼球運動がない睡眠のことぞ。

アユム アユム

眼球運動があるかないかで分けるんですね。

博士 博士

そうじゃ。さらに生理学的には、レム睡眠は『体は眠り脳は活動』、ノンレム睡眠は『脳も体も休息』という状態じゃ。夢は主にレム睡眠で見るぞ。

アユム アユム

なるほど。選択肢1の体温上昇はどうですか?

博士 博士

睡眠中は深部体温が下がる。特にノンレム睡眠では放熱が活発で発汗もあり体温は低下する。体温上昇は誤りじゃ。

アユム アユム

選択肢2の急速眼球運動は?

博士 博士

これはレム睡眠の特徴。ノンレム睡眠ではない。

アユム アユム

選択肢3の加齢で時間が長くなるは?

博士 博士

逆じゃ。加齢に伴い深いノンレム睡眠は減少し、中途覚醒が増え、全体として浅く短くなる傾向がある。高齢者の『寝付けない』『夜中に目が覚める』はこのためじゃ。

アユム アユム

選択肢4の睡眠周期の前半ですね。

博士 博士

その通り。入眠後まずノンレム睡眠から始まり、特に深いノンレム睡眠(N3・徐波睡眠)は前半の数サイクルに集中する。後半はレム睡眠の割合が増えるのじゃ。

アユム アユム

だから早朝に夢を覚えていることが多いんですね。

博士 博士

よう気付いたな。ノンレム睡眠は脳波によってN1・N2・N3の3段階に分類される。N1は入眠期、N2は浅い睡眠、N3は深い睡眠(徐波睡眠)じゃ。

アユム アユム

ホルモンの分泌とも関係あると聞きました。

博士 博士

成長ホルモンはN3のノンレム睡眠で分泌ピークを迎える。『寝る子は育つ』の生理学的根拠じゃ。身体の修復や疲労回復に重要ぞ。

アユム アユム

レム睡眠の役割は?

博士 博士

レム睡眠は記憶の整理や定着に関わるとされている。学習内容を定着させるためにも睡眠は重要なのじゃ。

アユム アユム

1周期は約何分ですか?

博士 博士

約90分じゃ。一晩に4〜6サイクル繰り返される。だから6時間睡眠だと4サイクル、7.5時間で5サイクルになる計算じゃな。

アユム アユム

睡眠の構造がよく分かりました!

博士 博士

看護では患者の睡眠の質を整えることも重要な課題。この基礎知識を臨床に活かすのじゃ。

POINT

成人の睡眠はノンレム睡眠とレム睡眠を約90分周期で繰り返し、一晩に4〜6サイクル出現します。入眠後まずノンレム睡眠から始まり、深いノンレム睡眠(N3・徐波睡眠)は睡眠前半に集中し、この時期に成長ホルモンが分泌されて身体修復が行われます。一方レム睡眠は『体は眠り脳は活動』している状態で、急速眼球運動と夢、記憶定着が特徴です。ノンレム睡眠中は体温・心拍数・血圧が低下し、加齢とともに深い睡眠は減少して中途覚醒が増えます。看護師は入院患者の睡眠環境整備や不眠への対応を行う上で、このサイクルと生理学的特徴を理解しておく必要があります。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:成人のノンレム睡眠の特徴はどれか。

解説:正解は 4 です。ノンレム睡眠は睡眠周期の前半に多く、特に深いノンレム睡眠(N3・徐波睡眠)は一晩の最初の数サイクルに集中する。この時間帯に成長ホルモンが分泌され、身体の修復や疲労回復が行われる。睡眠は入眠後まずノンレム睡眠から始まり、その後レム睡眠へ移行して約90分周期を繰り返す。

選択肢考察

  1. × 1.  体温が上昇する。

    睡眠中は代謝低下と放熱増加により深部体温は低下する。特にノンレム睡眠中は放熱が活発で体温が下がる。体温上昇はノンレム睡眠の特徴ではない。

  2. × 2.  急速な眼球運動がある。

    急速眼球運動(Rapid Eye Movement:REM)は名前の通りレム睡眠の特徴。ノンレム睡眠中は眼球運動はほぼみられない。

  3. × 3.  加齢に伴い時間が長くなる。

    加齢に伴い深いノンレム睡眠(徐波睡眠)は減少し、中途覚醒が増えて睡眠は浅く短くなる傾向がある。ノンレム睡眠の時間が延びるわけではない。

  4. 4.  睡眠周期の前半にみられる。

    入眠後まずノンレム睡眠から始まり、深いノンレム睡眠は睡眠の前半に多く現れる。後半になるにつれレム睡眠の割合が増える。

成人の睡眠は約90分周期でノンレム睡眠とレム睡眠を繰り返し、一晩に4〜6サイクル出現する。ノンレム睡眠は脳波の特徴からN1(入眠期)・N2(浅睡眠)・N3(深睡眠・徐波睡眠)に分類される。ノンレム睡眠中は副交感神経優位で、心拍数・呼吸数・血圧が低下し、骨格筋もある程度緊張が保たれる。レム睡眠は『体は眠り、脳は活動している』状態で、夢をみるのはこの時期が中心、脳波は覚醒時に近く、眼球は急速に動き、骨格筋は弛緩する。成長ホルモンはノンレム睡眠(特にN3)で分泌ピークを迎え、記憶の整理・定着はレム睡眠で行われるとされる。

ノンレム睡眠とレム睡眠の生理学的特徴の違い(体温・眼球運動・加齢変化・出現時間帯)を正確に区別できるかを問う問題。