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保健統計調査と調査項目、迷ったときの整理術

看護師国家試験 第113回 午後 第29問 / 健康支援と社会保障制度 / 健康と公衆衛生

国試問題にチャレンジ

113回 午後 第29問

保健統計調査と調査項目の組合せで正しいのはどれか。

  1. 1.患者調査 ――――――― 受療の状況
  2. 2.人口動態調査 ――――― 転出入
  3. 3.国民生活基礎調査 ――― 生活習慣
  4. 4.国民健康・栄養調査 ―― 健康診断の受診状況

対話形式の解説

博士 博士

ほほう、今回は保健統計調査の組合せ問題じゃ。

サクラ サクラ

患者調査とか人口動態調査とか、似たような名前でいつも混乱します。

博士 博士

まずは患者調査からじゃ。これは3年ごとに行われ、医療機関を利用する患者の受療状況を調べるものじゃ。

サクラ サクラ

だから選択肢1の『患者調査=受療の状況』が正解なんですね。

博士 博士

その通り。受療率や推計患者数、平均在院日数が算出できる大切な統計じゃ。

サクラ サクラ

人口動態調査は何を調べているんですか。

博士 博士

出生、死亡、死産、婚姻、離婚の五事象じゃ。転出入などの人口移動は住民基本台帳の別統計じゃぞ。

サクラ サクラ

国民生活基礎調査は世帯の調査ですよね。

博士 博士

うむ、世帯構造・所得に加えて、有訴者率、通院者率、健診の受診状況も調べておる。

サクラ サクラ

じゃあ生活習慣はどこで調べるんですか。

博士 博士

喫煙・飲酒・運動・食習慣といった個別の生活習慣は国民健康・栄養調査じゃ。身体状況や栄養摂取量も一緒に調べておる。

サクラ サクラ

なるほど、『生活習慣は国民健康・栄養調査』『健診の受診状況は国民生活基礎調査』って逆転しやすいですね。

博士 博士

そこがこの問題のひっかけじゃ。頻度と主な項目をセットで覚えよ。

サクラ サクラ

分かりました、表にして整理します。

博士 博士

それがよい。保健統計は毎年出題されるからのう。

POINT

患者調査は医療施設を利用する患者の受療状況を把握する厚生労働省の基幹統計で、推計患者数・受療率・平均在院日数などを算出します。人口動態調査は出生・死亡等の五事象、国民生活基礎調査は世帯状況や健診受診、国民健康・栄養調査は栄養摂取と生活習慣を扱います。各調査の目的と代表的な調査項目をセットで覚えるのが国家試験対策の王道です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:保健統計調査と調査項目の組合せで正しいのはどれか。

解説:正解は 1 の「患者調査 ――― 受療の状況」です。患者調査は厚生労働省が3年ごとに実施する統計調査で、全国の医療施設を利用した患者の傷病状況や受療状況を把握し、医療計画や診療報酬改定の基礎資料として活用されます。推計患者数、受療率、退院患者の平均在院日数などを算出できるのが特徴で、看護師国家試験では各保健統計調査の目的と主な調査項目の対応を問う頻出テーマです。

選択肢考察

  1. 1.  患者調査 ――――――― 受療の状況

    患者調査では入院・外来の別、主傷病名、受療の状況、在院日数などを調査します。受療率や推計患者数を算出し、医療需要の把握に用いる基幹統計です。

  2. × 2.  人口動態調査 ――――― 転出入

    人口動態調査で扱うのは出生・死亡・死産・婚姻・離婚の五事象です。転出入などの人口移動は住民基本台帳人口移動報告で把握され、別の統計になります。

  3. × 3.  国民生活基礎調査 ――― 生活習慣

    国民生活基礎調査は世帯構造、所得、貯蓄、有訴者率、通院者率、介護票などを扱います。喫煙や飲酒、運動、食習慣など個別の生活習慣は国民健康・栄養調査の守備範囲です。

  4. × 4.  国民健康・栄養調査 ―― 健康診断の受診状況

    国民健康・栄養調査は身体状況、栄養摂取状況、生活習慣(喫煙・飲酒・運動・睡眠等)を把握する調査です。健(検)診の受診状況は国民生活基礎調査の健康票で調査されます。

主要な保健統計の整理:(1)人口動態調査=出生・死亡・死産・婚姻・離婚、(2)国勢調査=5年毎の人口・世帯の基本属性、(3)患者調査=受療状況・推計患者数・平均在院日数(3年毎)、(4)国民生活基礎調査=世帯構造・所得・有訴者率・通院者率・健診受診状況、(5)国民健康・栄養調査=身体状況・栄養摂取・生活習慣、(6)医療施設調査=施設数・病床数・診療機能。実施頻度と主な項目をセットで覚えると選択肢で迷いにくくなります。

主要な保健統計調査のうち、調査目的と主な調査項目の対応関係が正しく理解できているかを問う問題です。