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感染症と経路のセットを覚えよう

看護師国家試験 第110回 午後 第30問 / 健康支援と社会保障制度 / 感染症と生活環境への対策

国試問題にチャレンジ

110回 午後 第30問

感染症と感染経路の組合せで正しいのはどれか

  1. 1.結核( tuberculosis ) ――― 接触感染
  2. 2.麻疹( measles ) ――――― 空気感染
  3. 3.マラリア( malaria ) ―――飛沫感染
  4. 4.インフルエンザ( influenza ) ―― 経口感染

対話形式の解説

博士 博士

今日は感染経路の組合せ問題じゃ。結核はどの経路か?

アユム アユム

空気感染です。接触感染ではありません。

博士 博士

そのとおり。飛沫核が長時間浮遊するので陰圧室とN95が必須じゃ。

アユム アユム

麻疹はどうでしょう?

博士 博士

麻疹も空気感染、さらに飛沫・接触でも広がるぞ。感染力は最強クラスじゃ。

アユム アユム

基本再生産数はいくつでしたっけ?

博士 博士

12〜18と言われておる。免疫がなければほぼ全員感染じゃな。

アユム アユム

マラリアの経路は?

博士 博士

ハマダラカが媒介するベクター感染症じゃ。人から人への飛沫感染はせん。

アユム アユム

インフルエンザは?

博士 博士

飛沫感染と接触感染が主じゃ。経口感染はノロなど消化器系の経路じゃな。

アユム アユム

空気感染の代表は『結核・麻疹・水痘』と覚えればよいのですね。

博士 博士

そのとおり。ゴロとして非常に有効じゃ。

アユム アユム

飛沫は風疹やマイコプラズマも含まれますね。

博士 博士

うむ、飛沫核より大きな粒子で2m以内が目安じゃ。

アユム アユム

では正解は2の麻疹=空気感染ですね。

博士 博士

その通りじゃ、見事!

POINT

感染経路は『空気=結核・麻疹・水痘』『飛沫=インフルエンザ・風疹』『接触=MRSA・ノロ』『ベクター=マラリア』と整理しましょう。麻疹は空気感染で最強クラスの感染力を持つため、発熱・発疹の患者対応時はMRワクチン接種歴の確認と早期隔離が鍵となります。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:感染症と感染経路の組合せで正しいのはどれか

解説:正解は2です。麻疹ウイルスは空気感染・飛沫感染・接触感染すべてで感染しますが、主要経路は空気感染で、感染力は既知の感染症のなかで最強クラスです。基本再生産数(R0)は12〜18とされ、免疫がなければ同室に居るだけでも感染する可能性があります。

選択肢考察

  1. × 1.  結核( tuberculosis ) ――― 接触感染

    結核は空気感染が主な経路です。飛沫核として長時間浮遊するため、個室隔離と陰圧室、N95マスクが必要となります。

  2. 2.  麻疹( measles ) ――――― 空気感染

    麻疹ウイルスは空気感染するきわめて感染力が強い疾患で、免疫がない人はほぼ100%感染します。ワクチンによる予防が必須です。

  3. × 3.  マラリア( malaria ) ―――飛沫感染

    マラリアはハマダラカの吸血により原虫が媒介されるベクター(蚊媒介)感染症で、ヒトからヒトへの飛沫感染はしません。

  4. × 4.  インフルエンザ( influenza ) ―― 経口感染

    インフルエンザは主に飛沫感染と接触感染で広がります。経口感染は誤りで、ノロウイルスなど消化器系感染症の経路です。

代表的な空気感染症は『結核・麻疹・水痘』の3つです。これらはN95マスクと陰圧個室が必要になります。飛沫感染の代表はインフルエンザ・風疹・マイコプラズマ、接触感染はMRSAやノロウイルス、ベクター感染はマラリア・デング熱・日本脳炎と整理しましょう。

主要感染症の感染経路を正しく理解できているかを問う必修レベルの問題です。