女性の年齢階級別労働力率はM字型じゃ
看護師国家試験 第104回 午前 第31問 / 健康支援と社会保障制度 / 社会・家族機能と生活基盤
国試問題にチャレンジ
日本の平成24年(2012年)における女性の年齢階級別労働力率の推移を示すグラフの特徴はどれか。
- 1.20歳代をピークとする山型
- 2.40歳代をピークとする山型
- 3.20歳代と40歳代をピークとするM字型
- 4.20歳代から50歳代にかけての逆U字型
対話形式の解説
博士
さて学生くん、平成24年の女性労働力率のグラフはどんな形をしておったか覚えておるかの?
サクラ
はい、博士。確か山がふたつあるM字型だったと思います。
博士
その通りじゃ。20歳代後半でいったんピークになり、30歳代で下がり、40歳代後半でまた上がるんじゃ。
サクラ
どうして30歳代で下がるのですか?
博士
結婚・出産・育児で仕事を離れる女性が多いからじゃな。日本の平均初婚年齢が30歳前後であることも影響しておるのじゃ。
サクラ
なるほど、それで再び40歳代で働き始めるんですね。
博士
うむ、子どもが小学校に上がる頃に再就職する女性が多いのじゃ。
サクラ
他の選択肢はなぜ違うのですか?
博士
20歳代だけがピークの山型や逆U字型は男性の労働力率に近い形で、女性のM字型の特徴を捉えておらん。40歳代だけのピーク説も同様じゃ。
サクラ
最近はM字の谷が浅くなっていると聞きました。
博士
鋭いの。育児休業制度や保育所整備の進展で、出産後も働き続ける女性が増えたためじゃ。欧米のような台形に近づきつつあるのじゃ。
サクラ
国家試験ではどこを押さえればよいですか?
博士
M字型であること、谷の原因は出産・育児期の離職、谷が年々浅くなっていること、この3点をしっかり押さえておくとよいのじゃ。
POINT
女性の年齢階級別労働力率は、20歳代後半と40歳代後半に2つのピークを持つM字型カーブを描くのが日本の特徴です。背景には結婚・出産・育児による30歳代の離職があり、子育てが落ち着いてから再就労する流れがあります。近年は両立支援策の充実によりM字の谷は浅くなり、台形に近づく傾向にあります。男女共同参画白書や厚労省統計を確認しておくと、国際比較や経年変化も理解が深まります。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:日本の平成24年(2012年)における女性の年齢階級別労働力率の推移を示すグラフの特徴はどれか。
解説:正解は3です。日本の女性の年齢階級別労働力率は、20歳代後半でいったんピークに達し、結婚・出産・育児期にあたる30歳代で大きく低下したのち、子育てが一段落する40歳代後半で再び上昇する、いわゆる「M字型カーブ」を描くのが特徴です。平成24年もこの傾向が続いており、2つの山と中央のくぼみを持つ形状になります。
選択肢考察
-
× 1. 20歳代をピークとする山型
20歳代だけにピークがある単純な山型ではありません。30歳代で一度低下した後、40歳代で再び上昇する点を見落としています。
-
× 2. 40歳代をピークとする山型
40歳代も労働力率が高い年代ですが、唯一のピークではなく、20歳代後半にも同等のピークが存在するため山型と表現するのは不適切です。
-
○ 3. 20歳代と40歳代をピークとするM字型
結婚や出産・育児で30歳代に労働力率が一時的に下がり、育児が落ち着いた40歳代で再就労するため、20歳代後半と40歳代後半に2つの山を持つM字型を描きます。
-
× 4. 20歳代から50歳代にかけての逆U字型
逆U字型は男性の労働力率に近い形状で、女性では30歳代に明瞭なくぼみがあるためあてはまりません。
近年はM字の谷が浅くなり、欧米諸国に近い台形に近づきつつあります。背景には育児・介護休業法の整備、保育所の拡充、女性活躍推進法による就業継続支援などがあります。国際比較ではスウェーデンやフランスは台形、韓国はかつて深いM字でしたが近年は緩和傾向にあります。
女性の年齢階級別労働力率がM字型を描くこと、その背景に結婚・出産・育児期の離職と再就職があることを問う設問です。
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