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ボンディング概念を理解しよう

看護師国家試験 第110回 午後 第59問 / 母性看護学 / 母性看護の基盤

国試問題にチャレンジ

110回 午後 第59問

クラウス, M. H. ( M. H. Klaus )とケネル, J. H. ( J. H. Kennell )が提唱した絆(ボンディング)について適切なのはどれか。

  1. 1.生まれながらのものである。
  2. 2.母子間の同調性を意味する。
  3. 3.母子相互作用によって促進される。
  4. 4.親との間に子どもが築くものである。

対話形式の解説

博士 博士

博士じゃ。今日はクラウスとケネルのボンディングじゃ。

サクラ サクラ

どういう概念なんですか?

博士 博士

親から子への情緒的絆じゃ。

サクラ サクラ

生まれつきのものですか?

博士 博士

いや、後天的に形成されるのじゃ。

サクラ サクラ

何によって促進されるんですか?

博士 博士

出産後の早期接触や授乳、アイコンタクトといった母子相互作用じゃ。

サクラ サクラ

アタッチメントとは違うんですか?

博士 博士

アタッチメントはボウルビィで、子から親への方向じゃ。

サクラ サクラ

方向が逆なんですね。

博士 博士

そこが最大のポイントじゃ。

サクラ サクラ

エントレインメントもありますよね。

博士 博士

コンドンとサンダーの母子同調性の概念じゃ。

サクラ サクラ

カンガルーケアもボンディング形成に関係ありますか?

博士 博士

そうじゃ、早期母子接触で絆を深めるケアじゃ。

サクラ サクラ

産後うつや虐待予防にも関連しますね。

博士 博士

臨床的に非常に重要な概念じゃ。

POINT

ボンディングは親から子への情緒的絆で、出産後の母子相互作用を通じて促進されます。アタッチメントは子から親への愛着、エントレインメントは母子の動作同調性と区別します。早期母子接触やカンガルーケアは絆形成を支援する看護の核となる実践です。産後うつや虐待予防の観点からも理解しておきましょう。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:クラウス, M. H. ( M. H. Klaus )とケネル, J. H. ( J. H. Kennell )が提唱した絆(ボンディング)について適切なのはどれか。

解説:正解は 3 です。クラウスとケネルのボンディング(絆)は、出産直後から親が子どもに抱く情緒的結びつきで、出産後の早期接触や授乳、アイコンタクトといった母子相互作用によって促進されるとされています。親から子への方向性をもつ概念で、後天的に形成される点が特徴です。

選択肢考察

  1. × 1.  生まれながらのものである。

    ボンディングは先天的ではなく、出産後の接触や相互作用を通じて後天的に形成されます。早期母子接触が促進要因とされます。

  2. × 2.  母子間の同調性を意味する。

    母子間の同調性はコンドンとサンダーが提唱したエントレインメントの概念です。ボンディングとは別のものです。

  3. 3.  母子相互作用によって促進される。

    授乳、抱っこ、アイコンタクト、声かけといった出産後の接触と相互作用により、親の情緒的絆が強化されます。

  4. × 4.  親との間に子どもが築くものである。

    子どもから親への愛着はアタッチメント(ボウルビィ)の概念です。ボンディングは親から子への情緒的絆を指します。

ボンディングとアタッチメントは方向性が逆である点がポイントです。現在はカンガルーケアや早期母子接触、完全母子同室が絆形成を促す看護ケアとして推奨されています。産後うつや虐待予防にも関連する重要概念です。

ボンディングとアタッチメント・エントレインメントの概念区別を問う問題です。