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子どもの権利に関する法令の年代整理

看護師国家試験 第107回 午後 第49問 / 小児看護学 / 子どもと家族を取り巻く環境

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第49問

子どもの権利について述べている事項で最も古いのはどれか。

  1. 1.児童憲章の宣言
  2. 2.児童福祉法の公布
  3. 3.母子保健法の公布
  4. 4.児童の権利に関する条約の日本の批准

対話形式の解説

博士 博士

年号問題は苦手な人が多いが、流れを押さえれば怖くないぞい。

サクラ サクラ

児童福祉法、児童憲章、母子保健法、条約批准の順番ですよね。

博士 博士

まず児童福祉法じゃ。1947年公布じゃ。

サクラ サクラ

戦後すぐですね。

博士 博士

そうじゃ。日本国憲法の理念を受けて、戦災孤児や要保護児童を守るために制定された。

サクラ サクラ

次に児童憲章ですか。

博士 博士

1951年じゃ。こどもの日に合わせて制定された宣言じゃな。法律ではなく宣言じゃからな。

サクラ サクラ

母子保健法はもっと後ですね。

博士 博士

1965年じゃ。母性と乳幼児の健康増進が目的じゃ。母子健康手帳の交付や妊産婦健診もここから制度化された。

サクラ サクラ

児童の権利に関する条約はいつですか。

博士 博士

国連採択が1989年、日本批准が1994年じゃ。世界で158番目の批准国じゃな。

サクラ サクラ

批准が遅いですね。

博士 博士

日本の法整備を条約水準に合わせる検討に時間がかかったのじゃ。

サクラ サクラ

条約の四つの柱も覚えておきたいです。

博士 博士

生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利じゃ。

サクラ サクラ

最近はこども基本法もできましたね。

博士 博士

2022年じゃ。子どもの意見表明権や最善の利益を国内法として明確化したのじゃ。

サクラ サクラ

出題のポイントは何でしょうか。

博士 博士

古い順に児童福祉法、児童憲章、母子保健法、条約批准。これをしっかり覚えるのじゃ。

POINT

日本における子どもの権利関連の流れは、児童福祉法(1947年)、児童憲章(1951年)、母子保健法(1965年)、児童の権利に関する条約批准(1994年)の順となります。戦後の要保護児童対策から始まり、保健、国際的権利保障へと発展してきました。最新のこども基本法(2022年)まで含めて年代の流れで整理すると記憶に定着しやすくなります。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:子どもの権利について述べている事項で最も古いのはどれか。

解説:正解は2です。児童福祉法は1947年に公布されており、選択肢の中で最も古い時期に制定された子どもの権利に関する法令です。

選択肢考察

  1. × 1.  児童憲章の宣言

    児童憲章は1951年5月5日にこどもの日に合わせて制定された宣言で、日本国憲法の精神に基づき児童の人格尊重を謳いましたが児童福祉法より後です。

  2. 2.  児童福祉法の公布

    児童福祉法は戦後の1947年に公布され、児童相談所や児童福祉施設の根拠法となった日本で最も古い子どもの権利関連法令です。

  3. × 3.  母子保健法の公布

    母子保健法は1965年公布で、母性と乳幼児の健康保持増進を目的としますが、児童福祉法より約18年遅い制定です。

  4. × 4.  児童の権利に関する条約の日本の批准

    児童の権利に関する条約は1989年に国連で採択され、日本は1994年に世界で158番目に批准したため、選択肢中で最も新しい事項となります。

子どもの権利関連の年表整理は頻出です。児童福祉法(1947年)→児童憲章(1951年)→母子保健法(1965年)→児童の権利に関する条約批准(1994年)→児童虐待防止法(2000年)→こども基本法(2022年)の順に発展してきました。児童の権利に関する条約は生きる権利、育つ権利、守られる権利、参加する権利の4つの柱で構成されます。

子どもの権利関連は児童福祉法が1947年で最も古く、条約批准は1994年で最も新しいという両端を押さえると整理しやすくなります。