溶連菌感染後急性糸球体腎炎の急性期看護
看護師国家試験 第103回 午後 第103問(状況設定問題)
国試問題にチャレンジ
状況設定
A君(8歳、男児)は、頭痛、食欲不振、全身倦怠感、肉眼的血尿および両眼瞼の浮腫を主訴に病院を受診した。1か月前に扁桃炎(tonsillitis)に罹患した以外は既往歴に特記すべきことはない。扁桃炎(tonsillitis)は抗菌薬を内服し軽快した。血液検査の結果、溶連菌感染後急性糸球体腎炎(poststreptcoccal acute glomerulonephritis)と診断されて入院した。入院時、A君は体温36.8℃、呼吸数20/分、脈拍は80/分、整で血圧132/80mmHgであった。
A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。
- 1.水分摂取を促す。
- 2.背部の冷罨法を行う。
- 3.1日3回の血圧測定を行う。
- 4.食事の持ち込みを許可する。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
溶連菌感染後急性糸球体腎炎の三主徴と急性期の看護計画を理解できているかを問う問題です。
解答・解説
正解は3です
問題文:A君の入院時の看護計画で適切なのはどれか。
解説:正解は3です。溶連菌感染後急性糸球体腎炎は、A群β溶血性連鎖球菌による上気道感染(咽頭炎・扁桃炎)の1〜3週間後に発症する免疫複合体型糸球体腎炎で、三主徴は『血尿・浮腫・高血圧』です。A君は8歳男児・1か月前の扁桃炎・肉眼的血尿・両眼瞼浮腫・血圧132/80mmHgとまさに典型例です。本疾患では高血圧脳症(けいれん・意識障害)や心不全、肺水腫などの合併症リスクがあるため、血圧の継続的なモニタリングが必須となります。1日3回以上の定期的血圧測定により、急激な血圧上昇を早期発見し対応できるよう備えることが看護計画の中核です。
選択肢考察
- ×1. 水分摂取を促す。
両眼瞼浮腫があり乏尿・高血圧をきたしやすい急性期では、水分制限が基本であり水分摂取を促すのは病態を悪化させるため不適切です。
- ×2. 背部の冷罨法を行う。
冷罨法は腎血流を低下させ腎機能低下を助長します。腎血流増加を目的とするなら温罨法が選択されるべきで、冷罨法は不適切です。
- ○3. 1日3回の血圧測定を行う。
三主徴の1つである高血圧の経過観察と高血圧脳症の早期発見のために、定期的な血圧測定は必須です。
- ×4. 食事の持ち込みを許可する。
塩分・水分・タンパク質制限が必要なため、管理されていない持ち込み食は病態悪化のリスクがあり許可できません。
溶連菌感染後急性糸球体腎炎は学童期に好発し、晩秋〜冬に多い疾患です。検査ではASO・ASK上昇、補体C3低下、尿潜血・タンパク尿が特徴です。治療は安静臥床・塩分水分制限・降圧薬で、予後は良好で90%以上が完治しますが、完治には数か月を要します。合併症としての高血圧脳症と急性心不全には特に注意が必要です。
溶連菌感染後急性糸球体腎炎の三主徴と急性期の看護計画を理解できているかを問う問題です。
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