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REMの名前が答えを教えてくれる!レム睡眠の特徴を一気に整理

看護師国家試験 第115午前3 / 必修問題

国試問題にチャレンジ

115午前3

レム睡眠の特徴はどれか。

  1. 1.骨格筋が緊張する。
  2. 2.急速な眼球運動を伴う。
  3. 3.体熱の放散が増加する。
  4. 4.大脳皮質の活動が低下する。

対話形式の解説

博士博士
今日は睡眠の生理学だよ。レム睡眠の特徴を問う、国試の超頻出テーマだ。
サクラサクラ
はかせ、そもそもレム睡眠とノンレム睡眠って何が違うんですか?名前は聞いたことあるんですけど…
博士博士
いい質問だ。睡眠は大きく2種類に分けられて、約90分周期で交互に現れるんだ。レム睡眠のレムは Rapid Eye Movement、つまり急速眼球運動の頭文字なんだよ。
サクラサクラ
えっ、名前そのままなんですね!じゃあレム睡眠中は目玉がキョロキョロ動いてるってことですか?
博士博士
そのとおり。まぶたを閉じたまま眼球が左右に素早く動く。これが命名の由来であり、最大の特徴なんだ。だから選択肢2「急速な眼球運動を伴う」が正解になる。
サクラサクラ
なるほど!ほかの選択肢も気になります。1番の「骨格筋が緊張する」はどうですか?なんとなく寝てるんだから緩むイメージですけど…
博士博士
鋭いね。レム睡眠中は脳幹からの抑制で抗重力筋の緊張がガクッと落ちる、いわゆる筋アトニア状態になる。これは夢で走り回っても実際に体が動かないようにする安全装置なんだ。
サクラサクラ
へえ〜!じゃあ金縛りって、もしかして…
博士博士
そう、レム睡眠から覚醒する際に意識だけ戻って筋アトニアが残ると、いわゆる金縛りとして体験される。生理学的にはちゃんと説明できる現象なんだよ。
サクラサクラ
面白い! 3番の「体熱の放散が増加する」はどうですか?
博士博士
これも誤り。レム睡眠中は体温調節中枢の働きが鈍くなり、発汗や血管拡張による放熱反応が抑えられる。だから外気温の影響を受けやすくなる。「放散が増加」は特徴とは言えないね。
サクラサクラ
4番の「大脳皮質の活動が低下する」は?寝てるんだから脳も休んでそうですけど。
博士博士
ここがレム睡眠の面白いところでね、脳波は覚醒時にそっくりな低振幅速波を示すんだ。むしろ大脳皮質はバリバリ活動していて、だからこそ鮮明な夢をみやすい。大脳皮質の活動が落ちて徐波が優位になるのは、深いノンレム睡眠のほうだよ。
サクラサクラ
じゃあレム睡眠は「身体は休んでるけど脳は起きてる睡眠」なんですね!
博士博士
まさにその通り。逆にノンレム睡眠は「脳も身体も休む睡眠」で、成長ホルモンの分泌や深部体温の低下が起こる。一晩で4〜5サイクル繰り返して、夜の前半は深いノンレム、後半にかけてレムが増えていくんだ。
サクラサクラ
新生児ってよく寝ながらピクピク動きますけど、あれもレム睡眠ですか?
博士博士
鋭い観察だね。新生児は総睡眠の約50%がレム睡眠で、成人の20〜25%に比べてとても多い。脳の発達に関わっていると考えられているよ。
サクラサクラ
臨床で気をつけることはありますか?
博士博士
レム睡眠行動障害、いわゆるRBDは要チェックだ。本来抑制されるはずの筋緊張が抑えられず、夢の内容に合わせて大声を出したり暴れたりする。パーキンソン病やレビー小体型認知症の前駆症状として注目されているんだ。
サクラサクラ
ただの睡眠の特徴と思ってましたが、奥が深いですね!

POINT

レム睡眠の生理学的特徴を理解しているかを問う問題で、REM=Rapid Eye Movement という名称の由来そのものが正解の手がかりです。

解答・解説

正解は2です

問題文:レム睡眠の特徴はどれか。

解説:正解は2「急速な眼球運動を伴う」です。レム睡眠(REM sleep)の「REM」は Rapid Eye Movement(急速眼球運動)の頭文字で、まさに閉じたまぶたの下で眼球がすばやく左右に動くことが命名の由来となっています。睡眠は大きくレム睡眠とノンレム睡眠に分けられ、約90分周期で交互に出現します。レム睡眠の生理学的特徴は、(1)急速眼球運動、(2)抗重力筋を中心とした骨格筋の緊張低下(筋アトニア)、(3)脳波は覚醒時に近い低振幅・速波(θ波・β波様)で大脳皮質の活動が高い、(4)鮮明な夢をみやすい、(5)自律神経が不安定で心拍・呼吸・血圧が変動し体温調節も低下する、などが挙げられます。これらの特徴から、レム睡眠は「身体は休息しているが脳は活動している睡眠」と表現されます。

選択肢考察

  1. ×1.  骨格筋が緊張する。

    誤り。レム睡眠では脳幹からの抑制性入力により、抗重力筋を中心とした骨格筋の緊張は著しく低下します(筋アトニア)。これは夢で見ている動作をそのまま行動に移してしまわないようにする安全装置と考えられています。骨格筋の緊張が比較的保たれるのはノンレム睡眠のほうです。

  2. 2.  急速な眼球運動を伴う。

    正解。REM(Rapid Eye Movement)の名のとおり、レム睡眠中は閉じたまぶたの下で眼球が急速かつ不規則に動くのが最大の特徴です。脳波は覚醒時に近いパターンを示し、鮮明な夢を体験しやすい段階でもあります。

  3. ×3.  体熱の放散が増加する。

    誤り。レム睡眠中は体温調節中枢の働きが低下し、発汗や血管拡張といった体温調節反応が抑制されるため、外気温の影響を受けやすく体温は変動しやすくなります。「体熱放散が増加する」のはむしろ入眠時や深いノンレム睡眠で深部体温が低下する局面の特徴で、レム睡眠の代表的特徴ではありません。

  4. ×4.  大脳皮質の活動が低下する。

    誤り。レム睡眠中の脳波は覚醒時に類似した低振幅・速波を示し、大脳皮質の活動はむしろ高く保たれています。だからこそ鮮明な夢をみやすいのです。大脳皮質の活動が低下し徐波(δ波)が優位になるのはノンレム睡眠(特に深いステージ3)の特徴です。

睡眠周期は約90分でレム睡眠とノンレム睡眠を繰り返し、一晩に4〜5サイクル出現します。夜の前半は深いノンレム睡眠(徐波睡眠)が多く成長ホルモン分泌が盛んになり、夜の後半にかけてレム睡眠の比率が増えていきます。新生児では総睡眠時間の約50%がレム睡眠ですが、成人ではおよそ20〜25%に減少します。レム睡眠は記憶の固定や情動の整理に重要とされ、剥奪すると認知機能が低下することも知られています。臨床ではレム睡眠中に夢内容に伴って大声や暴力的動作が出るレム睡眠行動障害(RBD)が、パーキンソン病やレビー小体型認知症の前駆症状として注目されています。

レム睡眠の生理学的特徴を理解しているかを問う問題で、REM=Rapid Eye Movement という名称の由来そのものが正解の手がかりです。

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。