ADL・IADL の評価
地域・在宅看護論 / 在宅生活支援・その他
解説
今回はADL・IADLの評価について解説します。
ADL(基本的日常生活動作)
ADLとは、Activities of Daily Livingの略で、生活の基本となる動作を指します。具体的には、食事・排泄・入浴・更衣・移動・整容など、身の回りで行う基本的な動作が含まれます。
ADLの代表的な評価尺度
Barthel Indexは、食事、移乗、整容、トイレ動作、入浴、歩行、階段昇降、更衣、排便、排尿の10項目を点数化し、100点満点で自立度を評価します。
**FIM(機能的自立度評価法)**は、運動13項目と認知5項目から構成され、より詳細にADL能力を捉えることができます。
IADL(手段的日常生活動作)
IADLとは、Instrumental Activities of Daily Livingの略で、ADLより複雑で高次な動作を指します。買い物・調理・洗濯・掃除・電話の使用・服薬管理・金銭管理・交通機関の利用などが該当します。
IADLの評価尺度
Lawton IADLスケールは、電話・買い物・食事準備・家事・洗濯・交通機関利用・服薬管理・金銭管理の8項目で評価しますが、伝統的に男性は5項目で評価されます。
ADLとIADLの違いと臨床的意義
ADLが身の回りの動作であるのに対し、IADLは生活を運営する動作です。IADLはより高次の認知機能や判断力を要するため、認知症の初期にはまずIADLから障害されやすいという特徴があります。
地域包括ケアや介護予防の場面では、IADLの維持が自立生活継続の鍵となります。一方ADLの低下は要介護度の指標になりやすく、リハビリテーション・退院支援・施設選択を判断する重要な材料として用いられます。
確認問題(穴埋め)
空欄をタップすると答えが表示されます。
- 1.
ADLとはの略であり、食事・排泄・入浴・更衣・移動・整容などの動作を指す。
- 2.
Barthel Indexは10項目で構成され、満点は点である。
- 3.
FIMは運動13項目と5項目から構成される評価尺度である。
- 4.
IADLとはの略であり、ADLより複雑で高次な動作を評価する。
- 5.
IADLの代表的な評価尺度として IADLスケールがあり、8項目で評価する。
- 6.
IADLはより高次の認知機能や判断力を必要とするため、の初期にはまず障害されやすい。
- 7.
ADLの低下はの指標になりやすく、リハビリや退院支援の判断材料となる。
