腎機能検査指標(クレアチニン)
人体の構造・機能 / 腎泌尿器・体液恒常性
解説
今回は腎機能検査指標、特にクレアチニンについて解説します。
クレアチニンとは
クレアチニン(Cr)とは、筋肉内に存在するクレアチンリン酸が代謝されて生じる老廃物のことです。クレアチニンは筋肉量にほぼ比例して産生され、その大部分が糸球体で濾過されて尿中に排泄されます。腎臓以外の排泄経路がほとんどないため、血中濃度は腎臓の排泄能力を反映しやすく、腎機能評価の代表的な指標として広く用いられています。
血清クレアチニンと腎機能
腎機能の指標である糸球体濾過量(GFR)が低下すると、クレアチニンの排泄が減少し、血中濃度が上昇します。基準値は男性で0.6〜1.1mg/dL、女性で0.4〜0.8mg/dL程度であり、男女差があるのは筋肉量の違いによるものです。性別・年齢・血清クレアチニン値から算出される推算糸球体濾過量(eGFR)は、慢性腎臓病(CKD)の重症度判定に用いられる重要な指標です。
他の腎機能評価項目
腎機能の評価には、血清クレアチニンのほかに尿素窒素(BUN)、シスタチンC、eGFR、クレアチニンクリアランスなどがあります。BUNは脱水、消化管出血、高蛋白食などの腎外因子の影響を受けやすいため、クレアチニンと併せて評価することが大切です。また、尿蛋白、尿潜血、尿中微量アルブミンといった尿検査も、腎障害の早期発見に欠かせない検査項目となります。
まとめ
血清クレアチニンは、筋肉由来の老廃物で糸球体濾過量を反映する腎機能の代表的指標です。基準値には性差があり、eGFRと併せてCKDの重症度を判定します。BUNは腎外因子の影響を受けやすいため、クレアチニンや尿検査と総合的に評価することが、正確な腎機能の把握につながります。
確認問題(穴埋め)
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- 1.
血液検査で腎機能を評価する代表的な指標で、筋肉内のクレアチンリン酸が代謝されて生じる老廃物はである。
- 2.
クレアチニンはほぼ全量が腎臓ので濾過され、尿中に排泄される。
- 3.
血清クレアチニンの基準値は男性でmg/dL、女性で0.4〜0.8mg/dLである。
- 4.
性別・年齢・血清クレアチニン値から算出される推算糸球体濾過量を略してという。
- 5.
eGFRは(CKD)の重症度判定に用いられる。
- 6.
腎機能を示す指標で、脱水・消化管出血・高蛋白食などの腎外因子の影響を受けやすい血液検査項目は(BUN)である。
- 7.
糸球体濾過量を英語の略称で表すとである。
- 8.
腎障害の早期発見に有用な尿検査項目には、尿蛋白、尿潜血、尿中などがある。
