配偶子形成と減数分裂
母性看護学 / 生殖・受精・避妊・不妊
解説
今回は配偶子形成と減数分裂について解説します。
染色体と配偶子
ヒトの体細胞は**46本(23対)**の染色体をもち、内訳は44本の常染色体と2本の性染色体です。配偶子である卵子と精子は、減数分裂を経て染色体数が半減し、23本(常染色体22本+性染色体1本)となります。受精によって父方と母方の染色体が組み合わさり、再び46本に戻って新しい個体が発生します。
減数分裂のしくみ
減数分裂は2回連続する細胞分裂です。
第一減数分裂
相同染色体が対合して二価染色体を形成し、その後分離します。この際に**乗換え(crossing over)**が起こり、遺伝的多様性が生み出されます。
第二減数分裂
姉妹染色分体が分離し、最終的に染色体数が半分の細胞が完成します。
卵形成の特徴
卵形成は胎生期に開始され、第一減数分裂前期で一度停止します。思春期以降の排卵時に再開し、第二減数分裂中期まで進んで再び停止、受精をきっかけに第二減数分裂が完了します。1個の一次卵母細胞からは、細胞質の不均等分配により1個の卵子と3個の極体が生じます。
精子形成の特徴
精子形成は思春期以降に精巣で連続的に進行し、1個の精子が完成するまで約70日を要します。1個の一次精母細胞から4個の精子が形成され、生涯にわたって産生され続けます。
性決定と受精
性は受精時のY染色体の有無で決まり、男性はXY、女性はXXです。卵子はX染色体のみをもち、精子はXまたはYをもつため、精子側が性を決定します。受精は卵管膨大部で行われ、受精卵は卵割を繰り返しながら子宮へ移動し、子宮内膜に着床します。
確認問題(穴埋め)
空欄をタップすると答えが表示されます。
- 1.
ヒトの体細胞の染色体数は本(対)であり、配偶子の染色体数は本である。
- 2.
減数分裂の第一分裂ではが分離し、この過程でが起こり遺伝的多様性が生まれる。
- 3.
卵形成は期に開始し、第一減数分裂期で停止する。第二減数分裂はをきっかけに完了する。
- 4.
1個の一次卵母細胞からは1個の卵子と個の極体が生じ、1個の一次精母細胞からは個の精子が形成される。
- 5.
精子は精巣で連続的に産生され、1個が完成するまで約日を要する。
- 6.
性は受精時の染色体の有無で決まり、男性は、女性はである。
- 7.
受精は卵管ので行われ、受精卵は卵割しながらに着床する。
