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離乳と乳幼児栄養

小児看護学 / 新生児・乳児期ケア

解説

今回は離乳と乳幼児栄養について解説します。乳児は生後しばらく母乳や育児用ミルクのみで栄養を摂取しますが、成長に伴いそれだけでは必要なエネルギーや栄養素が不足してきます。そこで液体の乳汁から固形の食物へと食事を移行していく過程が必要になり、これを離乳といいます。離乳の進め方の基準は厚生労働省が示す授乳・離乳の支援ガイドにまとめられており、看護師国家試験でもこのガイドに沿った内容が出題されます。

離乳開始の目安

離乳を開始してよい時期は、暦の月齢だけでなく赤ちゃんの発達状況から判断します。具体的には、首のすわりがしっかりしていること、支えると座れること、スプーンなど食物に興味を示すこと、そして哺乳反射の減弱がみられることが目安となります。哺乳反射とは乳首が口に触れると吸い付き、口に入った物を舌で前に押し出す原始反射のことで、これが弱まることでスプーンを受け入れられるようになります。これらの条件がそろうのは一般に生後5〜6か月頃で、この時期が離乳開始の適期とされます。

離乳食の進め方

離乳の開始時は、なめらかにすりつぶしたヨーグルト程度のかたさのものを1日1回1さじから始めます。赤ちゃんの様子を見ながら少しずつ量と種類を増やしていきます。離乳食は月齢ごとに4つの段階に分けられ、それぞれ調理形態の目安があります。生後5〜6か月頃はごっくん期でなめらかにすりつぶした状態、7〜8か月頃はもぐもぐ期で舌でつぶせるかたさ、9〜11か月頃はかみかみ期で歯ぐきでつぶせるかたさ、12〜18か月頃はぱくぱく期で歯ぐきで噛めるかたさが目安となります。

離乳期の注意点

離乳期には食材の選択にも注意が必要です。とくにはちみつは1歳未満には禁忌とされています。これははちみつに含まれる芽胞が腸内で発芽し毒素を産生することで起こる乳児ボツリヌス症を予防するためで、加熱しても芽胞は死滅しないため与えてはいけません。

フォローアップミルクと鉄欠乏

離乳期には母体由来の貯蔵鉄が枯渇するため鉄欠乏が起こりやすくなります。これを補う食品としてフォローアップミルクがあります。フォローアップミルクは離乳食だけでは不足しがちな鉄分やビタミンを補う目的で作られた粉ミルクで、鉄分が強化されているのが特徴です。母乳や育児用ミルクの代替ではなく、9か月以降で離乳食の進みが悪く栄養不足が心配される場合に補助的に用いるものである点に注意します。あわせて赤身の肉や魚、鉄強化食品など鉄を多く含む食品を積極的に取り入れることが推奨されます。

まとめ

離乳は授乳・離乳の支援ガイドに基づき、生後5〜6か月頃から哺乳反射の減弱などを確認したうえで1日1回1さじから始め、ごっくん期・もぐもぐ期・かみかみ期・ぱくぱく期と段階的に進めます。1歳未満にははちみつを与えないこと、9か月以降の鉄欠乏予防にフォローアップミルクを補助的に利用できることを押さえておきましょう。

確認問題(穴埋め)

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  1. 1.

    離乳の進め方の基準は厚生労働省のに示されている。

  2. 2.

    離乳開始の目安となる原始反射の減弱を、の減弱という。

  3. 3.

    離乳開始の適期は生後か月頃である。

  4. 4.

    離乳は1日さじから開始する。

  5. 5.

    生後7〜8か月頃の離乳食の段階を期といい、舌でつぶせるかたさが目安である。

  6. 6.

    生後9〜11か月頃の離乳食の段階を期といい、歯ぐきでつぶせるかたさが目安である。

  7. 7.

    はちみつは歳未満の乳児には乳児ボツリヌス症予防のため禁忌である。

  8. 8.

    フォローアップミルクは離乳食では不足しがちなを補う目的で作られた粉ミルクである。

  9. 9.

    フォローアップミルクは生後か月以降の乳児に補助的に用いる。

離乳と乳幼児栄養」の過去問演習

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。