痛風患者が控えるべきはどの食品?
看護師国家試験 第113回 午後 第36問 / 成人看護学 / 内部環境と内分泌系
国試問題にチャレンジ
痛風(gout)の患者が摂取量を減らすことが望ましい食品はどれか。
- 1.鶏卵
- 2.チーズ
- 3.鶏レバー
- 4.じゃがいも
対話形式の解説
博士
今日は痛風の食事指導じゃ。
アユム
プリン体を控えるんですよね。
博士
その通り。選択肢の中で鶏レバーが群を抜いてプリン体が多いんじゃ。
アユム
100gにどれくらい含まれているんですか。
博士
300mgを超える『極めて多い』食品に分類されておる。1日の摂取目安が400mgじゃから、レバー1食でほぼ上限に達する計算じゃ。
アユム
他に避けたい食品は何ですか。
博士
白子、アンコウ肝、マイワシやカツオの干物、大正エビなどじゃな。内臓系と魚の干物に多い傾向じゃ。
アユム
鶏卵や乳製品は大丈夫なんですね。
博士
うむ、卵とチーズ・牛乳・ヨーグルトはプリン体が少ない。低脂肪乳製品はむしろ尿酸値を下げる報告もあるんじゃ。
アユム
じゃがいもは。
博士
野菜・イモ類・海藻はプリン体が少なく、尿のアルカリ化にも役立つから積極的に摂ってよい。
アユム
アルコールはどうですか。
博士
特にビールはプリン体が多いうえに、アルコール自体が尿酸産生を促進し排泄も阻害するから大敵じゃ。
アユム
水分補給も大事ですよね。
博士
1日2L以上を目安に水分をとり、尿量を確保して尿酸排泄を促すのじゃ。
アユム
薬物療法はどうなりますか。
博士
発作時はNSAIDsやコルヒチン、発作間歇期にはアロプリノールやフェブキソスタットなどの尿酸降下薬を使うぞ。
アユム
尿路結石の予防も重要ですね。
博士
尿をアルカリ化する食事と十分な水分で結石予防になる。再発予防が慢性期ケアの肝じゃ。
アユム
プリン体・アルコール・水分の3点セットで覚えます。
博士
その調子じゃ、生活習慣全体を整える視点が大切じゃぞ。
POINT
痛風患者の食事療法では鶏レバーなど内臓系や魚の干物といった高プリン体食品を制限し、プリン体摂取を1日400mg以下に抑えます。鶏卵、乳製品、野菜・イモ類はプリン体が少なく推奨されます。アルコール(特にビール)の制限、1日2L以上の水分摂取、尿のアルカリ化も重要で、薬物療法と併せて慢性期管理を行います。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:痛風(gout)の患者が摂取量を減らすことが望ましい食品はどれか。
解説:正解は 3 の「鶏レバー」です。痛風は血中尿酸値の上昇(高尿酸血症)が持続し、尿酸塩結晶が関節に析出して急性関節炎(痛風発作)を起こす疾患です。食事療法の基本はプリン体摂取の制限で、鶏レバーや牛・豚レバー、白子、アンコウの肝、イワシ・カツオ・マイワシの干物などはプリン体含有量が極めて高く、1日400mgを目安に摂取制限することが日本痛風・尿酸核酸学会のガイドラインで推奨されています。
選択肢考察
-
× 1. 鶏卵
鶏卵はプリン体含有量が非常に少なく(100g中約0mg程度)、痛風患者でも問題なく摂取できる食品です。良質なたんぱく源としても推奨されます。
-
× 2. チーズ
チーズや牛乳・ヨーグルトなどの乳製品はプリン体が少なく、むしろ低脂肪乳製品は高尿酸血症のリスクを下げるとの報告があります。積極的に活用できる食品です。
-
○ 3. 鶏レバー
鶏レバーはプリン体含有量が100g中300mg以上と極めて高い食品群(極めて多い食品)に分類されます。痛風患者は摂取を控える必要があります。
-
× 4. じゃがいも
じゃがいもなどのイモ類や野菜、海藻類はプリン体が少なく、尿のアルカリ化にも寄与するため、痛風患者にとって推奨される食品です。
プリン体含有量の目安:極めて多い(300mg/100g超)=鶏レバー、マイワシ干物、白子、アンコウ肝、イサキ白子等。多い(200〜300mg)=豚・牛レバー、カツオ、マイワシ、大正エビ等。少ない/極めて少ない=卵、乳製品、野菜、イモ類、穀類、豆腐など。1日の摂取目安は400mg以下。加えて、アルコール(特にビール)は尿酸産生を促進し排泄も阻害するため制限。水分を1日2L以上摂り尿量を確保することで尿酸排泄を促進できます。急性痛風発作時はNSAIDsやコルヒチン、尿酸降下薬(アロプリノール、フェブキソスタット、ベンズブロマロン)も併用されます。
痛風の食事療法の基本であるプリン体制限について、代表的な高プリン体食品を識別できるかを問う問題です。
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