膀胱鏡検査の患者説明はこう伝える
看護師国家試験 第103回 午後 第52問 / 成人看護学 / 泌尿器・性・生殖器系
国試問題にチャレンジ
Aさん(42歳、男性)は、血尿を主訴に泌尿器科を受診した。診察の結果、Aさんは膀胱鏡検査を受けることになった。 Aさんへの検査についての説明で適切なのはどれか。
- 1.「入院が必要です」
- 2.「前日は夕食を食べないでください」
- 3.「局所麻酔で行います」
- 4.「終了後は水分の摂取を控えてください」
対話形式の解説
博士
じゃこ博士じゃ。今日は42歳男性Aさんの膀胱鏡検査の説明についてじゃぞ。血尿で受診となれば、まず膀胱腫瘍や結石の有無を内視鏡で見るのが定石じゃ。
アユム
膀胱鏡って大がかりな検査ですか?
博士
いやいや、最近は軟性膀胱鏡が主流で、外来15〜30分程度で終わる低侵襲検査じゃ。設問の選択肢を見ていこう。
アユム
はい、お願いします。
博士
正解は3の「局所麻酔で行います」じゃ。男性は尿道が長くて屈曲があるから、キシロカインゼリーを尿道に注入して粘膜麻酔をかけてから挿入するのじゃ。
アユム
1の「入院が必要です」はどうですか?
博士
外来日帰りで実施できるから入院は基本不要じゃ。血尿が著しく貧血があるなど特殊な場合のみ入院になることもあるがの。
アユム
2の「前日夕食を食べないでください」は?
博士
消化管の検査ではないから絶食は不要じゃ。局所麻酔だけだから飲食制限はいらんのじゃよ。
アユム
4の「水分摂取を控えてください」はどうですか?
博士
それは逆じゃ。検査で尿道粘膜が傷つくから、水分をしっかり摂って排尿で洗い流し、尿路感染を予防するのが鉄則じゃ。
アユム
検査後の注意点として水分摂取を勧めるんですね。
博士
そうじゃ。検査後数日は血尿や排尿時痛が出ることもあるが、38度以上の発熱や強い痛みが続く場合は感染を疑って受診じゃぞ。
アユム
事前に抗血栓薬の確認も大切ですよね。
博士
その通りじゃ。出血リスクと感染予防、両方を見据えた説明と観察が看護師の腕の見せどころじゃ。
POINT
膀胱鏡検査は外尿道口から内視鏡を挿入する低侵襲検査で、キシロカインゼリーによる局所麻酔下に外来で実施されます。絶食や入院は不要で、検査後は尿路感染予防のため積極的な水分摂取を促します。発熱や強い疼痛持続時は感染や穿孔を疑い受診を指導します。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:Aさん(42歳、男性)は、血尿を主訴に泌尿器科を受診した。診察の結果、Aさんは膀胱鏡検査を受けることになった。 Aさんへの検査についての説明で適切なのはどれか。
解説:正解は 3 です。膀胱鏡検査は外尿道口から内視鏡を挿入し、尿道・膀胱粘膜を直視下で観察する検査で、血尿の原因検索や膀胱腫瘍の診断・経過観察で広く行われます。男性では尿道が長く屈曲があるためキシロカインゼリーなどの局所麻酔薬を尿道内に注入して施行し、軟性膀胱鏡の普及により外来短時間で実施可能です。検査前後の絶食や入院は通常不要で、検査後は尿路感染予防のため水分摂取を促します。
選択肢考察
-
× 1. 「入院が必要です」
膀胱鏡検査は局所麻酔下で15〜30分程度で終了する低侵襲な検査であり、外来日帰りで行うのが一般的です。よって入院の必要はありません。
-
× 2. 「前日は夕食を食べないでください」
消化管内視鏡ではないため絶食の必要はなく、通常の食事を摂って構いません。局所麻酔のため麻酔前絶食も不要です。
-
○ 3. 「局所麻酔で行います」
尿道内にキシロカインゼリーなどの局所麻酔薬を注入して粘膜麻酔を行ったうえで膀胱鏡を挿入します。説明として適切です。
-
× 4. 「終了後は水分の摂取を控えてください」
検査後は尿道粘膜の損傷部位から細菌が侵入しやすいため、水分摂取と排尿促進により尿路感染を予防する必要があり、水分制限は不要です。
膀胱鏡検査後は一過性の血尿・排尿時痛・頻尿が出現することがあるため事前説明が重要です。発熱・38度以上の高熱・強い疼痛が持続する場合は尿路感染症や穿孔の可能性があり受診を促します。検査前には抗血栓薬の服用状況や金属アレルギーの確認も忘れずに行います。
膀胱鏡検査の侵襲度と前後の準備・看護のポイントを正しく理解しているかを問う問題です。外来・局所麻酔・絶食不要・検査後水分摂取が4本柱です。
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