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経皮的腎生検の看護ポイントを押さえよう

看護師国家試験 第108回 午後 第44問 / 成人看護学 / 泌尿器・性・生殖器系

国試問題にチャレンジ

108回 午後 第44問

経皮的腎生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。

  1. 1.検査中の体位は仰臥位とする。
  2. 2.穿刺時にくり返し深呼吸をする。
  3. 3.検査後はベッド上安静とする。
  4. 4.検査後2日間は禁食にする。

対話形式の解説

博士 博士

今日は経皮的腎生検を受ける患者への説明について学ぶぞ。

アユム アユム

腎生検ってどんな検査ですか?

博士 博士

腎臓に経皮的に針を刺して組織を採取する検査じゃ。血尿や蛋白尿、腎機能低下の原因を病理学的に診断するために行うんじゃよ。

アユム アユム

正解はどれですか?

博士 博士

3の検査後はベッド上安静が正解じゃ。腎臓は血流が豊富な臓器で、穿刺後の出血が最大の合併症リスクじゃからな。

アユム アユム

具体的に何時間安静なんですか?

博士 博士

穿刺部を圧迫した後、仰臥位で6〜12時間、さらに24時間程度は床上安静を保つんじゃ。血尿や血腫の出現を観察するんじゃよ。

アユム アユム

1の仰臥位で検査するのはどうして違うんですか?

博士 博士

腎臓は後腹膜臓器で背中側にあるから、穿刺は腹臥位で行うんじゃ。腹部の下にクッションを入れて腎臓を背側に寄せるんじゃよ。

アユム アユム

2の深呼吸もダメなんですね。

博士 博士

呼吸で横隔膜が動くと腎臓の位置もずれるからな。医師の合図で息を吸って止めた瞬間に穿刺するんじゃ。

アユム アユム

患者にはどう説明すればいいですか?

博士 博士

痛みや気分不快があれば手で合図するよう伝え、むやみに動かないよう協力を得るんじゃ。

アユム アユム

4の禁食はどうして不要なんですか?

博士 博士

腎生検は消化管には影響しないからな。全身状態が安定していれば2時間後から食事OKじゃ。ただし仰臥位で食べるからおにぎりやゼリーなど食べやすい形態に工夫するんじゃよ。

アユム アユム

術後観察のポイントは何ですか?

博士 博士

バイタルサイン、穿刺部の腫脹、尿の色、腰背部痛を経時的に観察するんじゃ。肉眼的血尿や血腫、動静脈瘻が主な合併症じゃぞ。

アユム アユム

抗凝固薬内服中の人は注意が必要ですね。

博士 博士

その通り。抗凝固薬や抗血小板薬は事前に休薬期間を確認し、出血傾向があれば検査自体が禁忌になるんじゃ。

アユム アユム

術後管理の流れがよく分かりました。

POINT

経皮的腎生検は腹臥位で行い、術後は穿刺部圧迫と仰臥位でのベッド上安静が最重要です。最大の合併症は出血で、血尿・血腫・バイタルサインを経時的に観察します。呼吸指導、体位、安静時間、食事再開時期の4つの看護ポイントを整理することが大切です。抗凝固薬内服者では休薬確認も必須となります。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:経皮的腎生検を受ける患者への説明で適切なのはどれか。

解説:正解は 3 です。腎臓は血流が豊富な後腹膜臓器で、経皮的腎生検では穿刺部からの出血や腎被膜下血腫、血尿が起こりやすく、出血性合併症が最も重要な観察項目です。検査直後は穿刺部を用手圧迫または砂嚢で圧迫し、仰臥位でのベッド上安静を数時間(通常6〜12時間)維持し、その後も24時間程度は安静を保つ必要があります。

選択肢考察

  1. × 1.  検査中の体位は仰臥位とする。

    腎臓は後腹膜臓器で背側に位置するため、超音波ガイド下での穿刺は腹臥位で行うのが原則です。体幹の下にクッションを入れて腎臓を背側に近づけ、穿刺しやすくします。

  2. × 2.  穿刺時にくり返し深呼吸をする。

    呼吸性の横隔膜移動で腎臓の位置が変化し、穿刺ミスや臓器損傷の危険が高まります。医師の合図で大きく息を吸って止めた状態で穿刺するため、くり返し深呼吸させるのは不適切です。

  3. 3.  検査後はベッド上安静とする。

    検査後の出血予防が最優先で、穿刺部圧迫と仰臥位でのベッド上安静が必要です。通常6〜12時間は仰臥位のまま、その後も24時間程度の床上安静で血腫や血尿の有無を観察します。

  4. × 4.  検査後2日間は禁食にする。

    腎生検は消化管に影響しないため禁食は不要で、全身状態が安定していれば検査2時間後から食事摂取可能です。ただし仰臥位で食べやすい形態に配慮します。

腎生検の主な合併症は肉眼的血尿、腎周囲血腫、動静脈瘻、まれに腎摘出を要する大出血です。術後はバイタルサイン、穿刺部の腫脹・皮下出血、尿の色(血尿スケール)、腰背部痛を経時的に観察します。抗凝固薬や抗血小板薬を内服中の患者では休薬期間の確認が必須で、出血傾向のある場合は禁忌となります。

経皮的腎生検の手技と術後管理の基本を問う問題です。体位、呼吸指導、安静時間、食事という4つの看護ポイントを整理できるかが焦点です。