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原始反射と姿勢反射の違い!国試頻出の乳児の反射を整理

看護師国家試験 第107回 午前 第6問 / 必修問題 / 人間の特性とライフサイクル

国試問題にチャレンジ

107回 午前 第6問

原始反射はどれか。

  1. 1.手掌把握反射
  2. 2.視性立ち直り反射
  3. 3.パラシュート反射
  4. 4.Landau< ランドー >反射

対話形式の解説

博士 博士

今日は『原始反射』について学ぶぞ。小児看護学の定番じゃ。

アユム アユム

原始反射…新生児で見られる反射ですよね?具体的にはどんなものがありますか?

博士 博士

出生時から認められ、中枢神経の成熟に伴って生後数か月から1年で消失する反射の総称じゃ。代表例はモロ反射、手掌把握反射、吸啜反射、探索反射、緊張性頸反射、自動歩行反射などじゃよ。

アユム アユム

たくさんありますね!手掌把握反射は手のひらを触るとギュッと握るやつですね。

博士 博士

そうじゃ。生後4~6か月頃に消失する。国試の正解はこの『手掌把握反射』じゃ。

アユム アユム

他の選択肢はどうして違うんですか?

博士 博士

他の3つは『姿勢反射』に分類されるものなのじゃ。原始反射とは別ものなのじゃよ。

アユム アユム

姿勢反射!初めて聞きました。

博士 博士

乳児の反射は大きく2つに分かれる。①原始反射:出生時からあり、発達とともに消失するもの。②姿勢反射:発達の過程で出現し、生涯残るものじゃ。

アユム アユム

なるほど!じゃあ姿勢反射は消えないんですね。

博士 博士

その通り。視性立ち直り反射、パラシュート反射、ランドー反射などは姿勢反射で、むしろ出現時期が大事じゃ。

アユム アユム

それぞれいつ出るんですか?

博士 博士

視性立ち直り反射は約6か月、ランドー反射は約3~4か月、パラシュート反射は約9か月頃じゃ。

アユム アユム

パラシュート反射って体を急に傾けたときに手を出すやつですよね?

博士 博士

その通り。落下から身を守る保護反射で、生後9か月頃に出現する。逆に言えば、9か月を過ぎても出ないと発達の遅れを疑う手がかりになる。

アユム アユム

原始反射は消失時期、姿勢反射は出現時期がポイントなんですね!

博士 博士

素晴らしい着眼点じゃ。消失時期の遅れは脳性麻痺などの中枢神経障害を示唆することがある。乳幼児健診で必ずチェックされるぞ。

アユム アユム

ほかに覚えておくべき原始反射はありますか?

博士 博士

モロ反射(大きな音で両手を広げて抱きつくような動き)、吸啜反射(口に触れたものを吸う)、探索反射(口周囲を触れると口を開き刺激側に向く)、緊張性頸反射(首を向けた側の手足が伸び反対側が屈曲)などじゃ。哺乳や生存に直結するものが多い。

アユム アユム

赤ちゃんの反射って、生きるために備わっているんですね。

博士 博士

まさに生命の神秘じゃ。反射の出現と消失を観察することで、中枢神経の発達が分かる。国試では必ず押さえておこう。

アユム アユム

原始反射と姿勢反射、しっかり区別できました!

POINT

原始反射は新生児・乳児が出生時から備える中枢神経性の反射で、手掌把握反射・モロ反射・吸啜反射・探索反射などが代表例。生後数か月で消失することが発達の指標となり、消失の遅れは脳性麻痺など神経学的異常を示唆する。一方、視性立ち直り反射・パラシュート反射・ランドー反射は姿勢反射(発達とともに出現し生涯残る)で、原始反射とは別のカテゴリーに分類される。国試では『原始反射か姿勢反射か』『出現・消失時期』を整理し、乳幼児健診の場面で活用される知識として身につけることが重要である。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:原始反射はどれか。

解説:正解は 1 です。原始反射とは、新生児・乳児に出生時から認められ、中枢神経系(主に脳幹・脊髄)の成熟に伴って生後数か月から1年ほどで消失する反射の総称である。代表的なものに、モロ反射、手掌把握反射、足底把握反射、吸啜反射、探索(ルーティング)反射、緊張性頸反射、自動歩行反射、バビンスキー反射などがある。手掌把握反射は、乳児の手のひらに指や物を触れさせるとギュッと握りしめる反射で、生後4~6か月頃に消失する。原始反射は中枢神経の発達評価の指標となり、消失時期の遅れは発達障害や脳性麻痺を疑う手掛かりとなる。

選択肢考察

  1. 1.  手掌把握反射

    代表的な原始反射。出生時より認められ生後4~6か月で消失する。

  2. × 2.  視性立ち直り反射

    体を傾けた際に頭を垂直に保とうとする姿勢反射。生後6か月頃に出現し、原始反射ではなく立ち直り反射に分類される。

  3. × 3.  パラシュート反射

    体を急に前方へ傾けた際に両手を前方に出して体を支えようとする保護反射。生後9か月頃に出現し、原始反射ではなく姿勢反射に該当する。

  4. × 4.  Landau< ランドー >反射

    腹臥位で水平に抱いたとき頭部・体幹・下肢が伸展する姿勢反射。生後3~4か月頃に出現し、原始反射ではない。

乳児の反射は①原始反射(出生時からあり消失する)と、②姿勢反射(発達とともに出現し、生涯残るもの)に大別される。パラシュート反射・ランドー反射・視性立ち直り反射は姿勢反射に分類される。国試では『原始反射か姿勢反射か』『出現時期・消失時期』が頻出。

原始反射と姿勢反射の区別、および代表的な反射の出現・消失時期の理解を問う問題。