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低血糖を起こす薬剤を見つけよう

看護師国家試験 第104回 午前 第16問 / 必修問題 / 薬物の作用と管理

国試問題にチャレンジ

104回 午前 第16問

副作用(有害事象)として低血糖症状を起こす可能性があるのはどれか。

  1. 1.ジゴキシン
  2. 2.インスリン
  3. 3.フェニトイン
  4. 4.ワルファリン

対話形式の解説

博士 博士

今日は薬の副作用クイズじゃ。低血糖を起こすのはどれかの

アユム アユム

インスリンです

博士 博士

正解じゃ。インスリンの作用を簡単に説明できるかの

アユム アユム

血糖を細胞に取り込ませて血糖値を下げるホルモンです

博士 博士

そうじゃ。だから過剰投与や食事抜きで低血糖が起こる

アユム アユム

低血糖の症状は冷汗や動悸、震えですよね

博士 博士

それは交感神経症状じゃ。さらに進むと意識障害や痙攣に至る

アユム アユム

対応はどうしますか

博士 博士

意識があればブドウ糖を経口投与、なければ50%ブドウ糖を静注じゃ

アユム アユム

ジゴキシンの副作用は何でしたか

博士 博士

徐脈や不整脈、ジギタリス中毒で吐き気や視覚異常じゃ

アユム アユム

フェニトインは抗てんかん薬ですね

博士 博士

歯肉増殖や多毛、皮膚障害が有名な副作用じゃ

アユム アユム

ワルファリンは出血傾向ですね

博士 博士

納豆やクロレラはビタミンKが多いから禁忌じゃ

アユム アユム

SU薬も低血糖を起こすと聞きました

博士 博士

グリメピリドなどは高齢者で遷延性低血糖に注意が必要じゃ

POINT

インスリンは血糖降下作用を持つため、過剰投与や食事不足、運動過多で低血糖を引き起こします。冷汗、動悸、振戦などの交感神経症状から始まり、進行すると意識障害や痙攣に至るため早期対応が重要です。ジゴキシン、フェニトイン、ワルファリンはそれぞれ別系統の副作用を持ち、薬剤ごとの主作用と副作用を整理して覚えましょう。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:副作用(有害事象)として低血糖症状を起こす可能性があるのはどれか。

解説:正解は 2 です。インスリンは血糖を下げるホルモン製剤であり、過量投与や食事摂取不足、過度な運動などにより低血糖を生じる可能性があります。

選択肢考察

  1. × 1.  ジゴキシン

    ジゴキシンは強心配糖体で心筋収縮力を高め心拍数を抑制しますが、副作用は徐脈や不整脈、ジギタリス中毒(悪心、視覚異常など)であり低血糖は起こしません。

  2. 2.  インスリン

    インスリンは血糖を細胞内へ取り込む作用を持つため、過剰投与や食事量低下時に低血糖発作(冷汗、振戦、意識障害)を引き起こす代表的な薬剤です。

  3. × 3.  フェニトイン

    フェニトインは抗てんかん薬で、副作用に歯肉増殖、多毛、小脳失調、Stevens-Johnson症候群などがありますが低血糖は典型的副作用ではありません。

  4. × 4.  ワルファリン

    ワルファリンはビタミンK拮抗薬で抗凝固作用を持ち、副作用は出血傾向であり、納豆など高ビタミンK食品との相互作用が問題となりますが低血糖は起こしません。

低血糖症状は交感神経症状(発汗、動悸、振戦、空腹感)が血糖70mg/dL前後で出現し、50mg/dL以下になると中枢神経症状(意識障害、痙攣、昏睡)が現れます。意識があればブドウ糖10〜20gを経口摂取、意識がなければ50%ブドウ糖液静注やグルカゴン筋注で対応します。インスリンの他、SU薬(グリメピリドなど)も低血糖リスクが高い薬剤です。

代表的な薬剤の主作用と副作用、特に低血糖を起こす薬剤を識別できるかを問う問題です。