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NSAIDsと消化性潰瘍の関係

看護師国家試験 第107回 午後 第16問 / 必修問題 / 薬物の作用と管理

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第16問

インドメタシン内服薬の禁忌はどれか。

  1. 1.痛風( gout )
  2. 2.膀胱炎( cystitis )
  3. 3.消化性潰瘍( peptic ulcer )
  4. 4.関節リウマチ( rheumatoid arthritis )

対話形式の解説

博士 博士

今日はインドメタシンの禁忌を考えるのじゃ

アユム アユム

インドメタシンはNSAIDsですよね

博士 博士

その通り。プロスタグランジン合成を抑えることで鎮痛・抗炎症効果を発揮するのじゃ

アユム アユム

でもプロスタグランジンには胃粘膜保護作用もあるんですよね

博士 博士

よく覚えておる。だからNSAIDsを使うと胃粘膜の防御が弱まってしまうのじゃ

アユム アユム

それで消化性潰瘍が禁忌になるんですね

博士 博士

さよう、選択肢の3が正解じゃ

アユム アユム

痛風はむしろ適応ですよね

博士 博士

その通り。急性発作期にインドメタシンはよく使われるのじゃ

アユム アユム

関節リウマチも適応なんですよね

博士 博士

うむ、NSAIDsの代表的な適応疾患じゃ

アユム アユム

膀胱炎は抗菌薬が主ですが、疼痛緩和にNSAIDsが使われることもあるんですね

博士 博士

よく知っておる。ほかにNSAIDsの禁忌に何があるか分かるかな

アユム アユム

アスピリン喘息ですね。あと妊娠後期も注意が必要と習いました

博士 博士

素晴らしい。妊娠後期では動脈管早期閉鎖のリスクがあるのじゃ

アユム アユム

潰瘍既往患者にはPPIを併用するんですよね

博士 博士

その通り。COX-2選択的阻害薬を選ぶのも手じゃ

POINT

インドメタシンはNSAIDsでプロスタグランジン合成酵素COXを阻害し鎮痛・抗炎症効果を発揮します。PGは胃粘膜防御因子でもあるため、NSAIDs投与で潰瘍が悪化・穿孔・出血を起こす危険があり、消化性潰瘍は禁忌です。痛風発作や関節リウマチはむしろ適応疾患にあたります。他の重要禁忌としてアスピリン喘息、妊娠後期、重症肝腎・心機能障害があり、潰瘍既往患者にNSAIDsを使う際はPPI併用やCOX-2選択薬を検討します。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:インドメタシン内服薬の禁忌はどれか。

解説:正解は 3 です。インドメタシンは非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)の代表で、プロスタグランジン(PG)合成酵素COXを阻害して鎮痛・抗炎症効果を発揮します。PGは胃粘膜保護にも重要な役割を果たすため、NSAIDs使用で胃粘膜防御が低下し、消化性潰瘍が悪化するため消化性潰瘍は禁忌です。

選択肢考察

  1. × 1.  痛風( gout )

    痛風発作の急性期治療ではインドメタシンなどNSAIDsが第一選択として用いられます。禁忌どころか適応疾患にあたります。

  2. × 2.  膀胱炎( cystitis )

    膀胱炎の主治療は抗菌薬ですが、炎症や疼痛緩和の補助としてNSAIDsが併用されることもあります。インドメタシンの禁忌ではありません。

  3. 3.  消化性潰瘍( peptic ulcer )

    NSAIDsはPG合成阻害により胃粘膜防御機能を低下させ、潰瘍の悪化・穿孔・出血を招きます。消化性潰瘍のある患者への投与は添付文書上も禁忌とされています。

  4. × 4.  関節リウマチ( rheumatoid arthritis )

    関節リウマチの疼痛・炎症コントロールはインドメタシンをはじめとするNSAIDsの主要な適応疾患です。禁忌ではありません。

NSAIDsの禁忌・慎重投与には消化性潰瘍のほかアスピリン喘息、重症肝腎障害、重篤な心機能不全、妊娠後期(動脈管早期閉鎖)などがあります。潰瘍既往患者にNSAIDsを継続する場合はPPI併用や、選択的COX-2阻害薬の使用を検討します。

NSAIDsは消化性潰瘍が禁忌。PG合成阻害で胃粘膜防御が低下するため。アスピリン喘息・妊娠後期も重要禁忌。