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JCSで意識レベルを正しく評価しよう

看護師国家試験 第103回 午前 第11問 / 必修問題 / 徴候と疾患

国試問題にチャレンジ

103回 午前 第11問

普通の呼びかけで容易に開眼する場合、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉による評価はどれか。

  1. 1.Ⅰ-3
  2. 2.Ⅱ-10
  3. 3.Ⅱ-30
  4. 4.Ⅲ-100

対話形式の解説

博士 博士

今日はJCSの問題じゃ。普通の呼びかけで容易に開眼する場合、どの段階になるかのう。

サクラ サクラ

博士、JCSって3-3-9度方式って聞いたことありますが、よく分かりません。

博士 博士

覚醒度を3桁に分けるんじゃ。Ⅰ桁は刺激なしで覚醒、Ⅱ桁は刺激で覚醒、Ⅲ桁は刺激しても覚醒しない、と覚えるとよい。

サクラ サクラ

じゃあ呼びかけで開眼するならⅡ桁ですね。

博士 博士

その通り。正解はⅡ-10じゃ。Ⅱ桁の中でも一番軽い段階じゃな。

サクラ サクラ

Ⅰ-3はどんな状態ですか?

博士 博士

Ⅰ-3は覚醒しておるが自分の名前や生年月日が言えない状態じゃ。刺激なしで起きておる点がポイントじゃ。

サクラ サクラ

Ⅱ-30は?

博士 博士

痛み刺激と呼びかけを繰り返してかろうじて開眼する重い状態じゃ。Ⅱ-10より深い意識障害じゃな。

サクラ サクラ

Ⅲ-100は痛みを払いのける動作でしたよね。

博士 博士

よく覚えておったの。開眼はせず、運動反応のみが残る段階じゃ。

サクラ サクラ

桁が上がるほど重症と覚えれば良いんですね。

博士 博士

GCSと違って覚醒度のみで評価する点が特徴じゃ。簡便な反面、言語反応の詳細な評価はできん。

サクラ サクラ

場面に応じて使い分けが大切ですね。

POINT

JCSは覚醒度を3桁に分け、それぞれを3段階で評価する3-3-9度方式です。普通の呼びかけで容易に開眼するのはⅡ桁の中でも軽度のⅡ-10に該当します。Ⅰ桁は刺激なし覚醒、Ⅱ桁は刺激で覚醒、Ⅲ桁は刺激でも覚醒しない状態と区別して覚えましょう。臨床では急性期意識障害の評価に頻用されます。

解答・解説

正解は 2 です

問題文:普通の呼びかけで容易に開眼する場合、ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉による評価はどれか。

解説:正解は 2 です。ジャパン・コーマ・スケール(JCS)は急性期の意識障害を評価する日本独自のスケールで、覚醒度を3桁(Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ)に大きく分け、各桁をさらに3段階に細分する3-3-9度方式です。Ⅰ桁は刺激なしで覚醒、Ⅱ桁は刺激で覚醒、Ⅲ桁は刺激しても覚醒しない状態を表します。普通の呼びかけで容易に開眼するのは刺激により覚醒する状態であり、Ⅱ桁の中でも軽度のⅡ-10に該当します。

選択肢考察

  1. × 1.  Ⅰ-3

    Ⅰ-3は刺激なしで覚醒しているが自分の名前や生年月日が言えない状態であり、呼びかけで開眼する状況とは異なります。

  2. 2.  Ⅱ-10

    Ⅱ-10は普通の呼びかけで容易に開眼する状態を示し、設問の所見と完全に一致します。

  3. × 3.  Ⅱ-30

    Ⅱ-30は痛み刺激と呼びかけを繰り返してかろうじて開眼する状態で、より深い意識障害です。

  4. × 4.  Ⅲ-100

    Ⅲ-100は呼びかけでは開眼せず、痛み刺激を払いのけるなどの動作のみがみられる重度の意識障害です。

JCSはGCSと並んで臨床で頻用される意識評価スケールです。覚醒度の評価のみで簡便ですが、運動反応や言語反応はGCSの方が詳細に評価できます。3-3-9度方式と覚え、桁が上がるほど重症と理解しましょう。

JCSの分類体系を理解し、刺激の種類と開眼の有無から適切な区分を選ぶ力を問う問題です。