排尿障害の基本用語を整理
看護師国家試験 第103回 午後 第13問 / 必修問題 / 徴候と疾患
国試問題にチャレンジ
尿の回数が異常に多い状態を表すのはどれか。
- 1.頻尿
- 2.乏尿
- 3.尿閉
- 4.尿失禁
対話形式の解説
博士
排尿に関する用語は紛らわしいから、定義をしっかり整理することが大事じゃ。
サクラ
頻尿、乏尿、尿閉、尿失禁…どれも似たように聞こえます。
博士
ポイントは「回数」か「量」か「出ない」か「漏れる」かじゃ。今回は回数が多い状態じゃから、答えは1の頻尿になる。
サクラ
頻尿の目安は何回からですか?
博士
一般的に日中8回以上、夜間は1回以上の排尿で頻尿とされる。ただし個人差はあるのじゃ。
サクラ
2の乏尿との違いは?
博士
乏尿は1日尿量が400mL以下に減少した状態で、回数ではなく量の指標じゃ。100mL以下になると無尿という。
サクラ
3の尿閉は?
博士
膀胱に尿が溜まっているのに尿意があっても出せない状態じゃ。前立腺肥大症や神経因性膀胱で起こる。
サクラ
4の尿失禁は?
博士
自分の意思に反して尿が漏れる状態じゃな。腹圧性、切迫性、溢流性、機能性の4タイプがある。
サクラ
多尿と頻尿は同じですか?
博士
違うぞ。多尿は1日尿量が3000mL以上で、糖尿病や尿崩症が原因じゃ。頻尿は回数が多い状態で、必ずしも総尿量は多くない。膀胱炎では1回量が少ない頻尿になる。
サクラ
量と回数を分けて考えるのが大事ですね。
博士
その視点が排尿アセスメントの第一歩じゃぞ。
POINT
頻尿は1日の排尿回数が異常に多い状態で、日中8回以上が目安です。乏尿は1日尿量400mL以下、尿閉は排尿不能、尿失禁は不随意な尿漏れと、それぞれ意味が異なります。多尿(1日3000mL以上)と頻尿は別概念であり、原因疾患も感染・神経性・閉塞性・代謝性・心因性と多岐にわたります。用語の正確な使い分けが看護アセスメントの基本となります。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:尿の回数が異常に多い状態を表すのはどれか。
解説:正解は 1 です。頻尿は排尿回数が異常に多い状態を指し、一般的に日中8回以上または夜間1回以上の排尿が目安とされます。原因には膀胱炎、過活動膀胱、前立腺肥大症、糖尿病、心因性などがあります。「回数」が増えている状態と「量」が増減する状態を明確に区別することが重要です。
選択肢考察
-
○ 1. 頻尿
1日の排尿回数が異常に多い状態で、日中8回以上を一つの目安とします。夜間頻尿は就寝後1回以上排尿のため起きる状態です。
-
× 2. 乏尿
1日尿量が400mL以下に減少した状態で、回数ではなく尿量の指標です。さらに100mL以下を無尿といいます。
-
× 3. 尿閉
膀胱内に尿が貯留しているにもかかわらず尿意があっても排尿できない状態です。前立腺肥大症や神経因性膀胱で起こります。
-
× 4. 尿失禁
自分の意思に反して尿が漏れてしまう状態で、腹圧性・切迫性・溢流性・機能性などに分類されます。回数の異常を指す用語ではありません。
成人の通常の排尿は1日4〜7回、1回量200〜400mL、総量1000〜1500mLが目安です。頻尿の原因は感染(膀胱炎)、神経性(過活動膀胱)、閉塞性(前立腺肥大)、代謝性(糖尿病・尿崩症)、心因性に大別されます。多尿(1日3000mL以上)と頻尿は別概念であることに注意しましょう。
排尿障害に関する基本用語(頻尿・乏尿・尿閉・尿失禁)の定義を区別できるかを問う問題です。
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