潜伏期間のランキングを押さえよう
看護師国家試験 第108回 午前 第14問 / 必修問題 / 徴候と疾患
国試問題にチャレンジ
感染症の潜伏期間で最も長いのはどれか。
- 1.インフルエンザ(influenza)
- 2.結核(tuberculosis)
- 3.ノロウイルス性胃腸炎(Norovirus gastroenteritis)
- 4.流行性耳下腺炎(mumps)
対話形式の解説
博士
今日は感染症の潜伏期間を比較する問題じゃ。必修では定番で、数字を正確に覚えておくと確実に得点できるぞ。
アユム
潜伏期間ってそもそも何を指すんですか。
博士
病原体に感染してから臨床症状が出るまでの期間のことじゃ。感染可能期間とは別物で、潜伏期間中でも感染力を持つ疾患は多い点に注意じゃ。
アユム
選択肢の4つを整理してください。
博士
まずインフルエンザは1〜3日、ノロウイルス胃腸炎は12〜48時間で非常に短い。流行性耳下腺炎、いわゆるおたふくかぜは2〜3週間じゃ。
アユム
結核はどうなんですか。
博士
結核は半年から2年、人によっては数十年経ってから発症することもある。免疫力が落ちたときに再活性化する点が厄介なんじゃ。
アユム
だから正解は2の結核ですね。
博士
そのとおり。選択肢中で桁違いに長い。
アユム
結核の感染経路と隔離方法も教えてください。
博士
結核は飛沫核による空気感染で、N95マスクと陰圧個室管理が基本じゃ。医療者もフィットテスト済みのN95を使用しなければ防護は不十分じゃよ。
アユム
接触者への対応はどうなりますか。
博士
ツベルクリン反応やIGRA(クォンティフェロン・Tスポット)で感染の有無を確認し、陽性なら胸部X線やCTで活動性の評価、発症していなくても潜在性結核として予防内服を検討するのじゃ。
アユム
他の感染症の潜伏期間もまとめて覚えたいです。
博士
麻疹10〜12日、風疹14〜21日、水痘14〜16日、百日咳7〜10日、B型肝炎1〜6か月、HIVは数年〜十数年。これだけ押さえると必修はかなり安心じゃ。
アユム
ノロウイルスは潜伏が短いので、給食や旅館などで一気に集団発生しますね。
博士
そのとおり。アルコール消毒が効きにくいので次亜塩素酸ナトリウムでの環境清拭が必須じゃ。
アユム
流行性耳下腺炎の感染可能期間はいつですか。
博士
耳下腺腫脹の数日前から腫脹後5日までは感染力があるとされる。学校保健安全法でも腫脹発現後5日経過かつ全身状態良好になるまで出席停止じゃ。
POINT
感染症の潜伏期間はインフルエンザ1〜3日、ノロウイルス12〜48時間、流行性耳下腺炎2〜3週間、結核半年〜2年で、結核が最も長くなります。結核は空気感染でN95マスクと陰圧個室が必須、接触者にはIGRAなどで感染判定を行います。潜伏期間と感染可能期間は別概念で、麻疹や水痘など他疾患の期間も併せて整理することが必修対策に直結します。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:感染症の潜伏期間で最も長いのはどれか。
解説:正解は 2 です。結核菌に感染した場合の潜伏期間は数か月から2年、場合によっては数十年に及ぶこともあり、他の選択肢と比べて圧倒的に長いのが特徴です。初感染後は細胞性免疫で封じ込められ肉芽腫を形成しますが、加齢や免疫低下で再燃し肺結核を発症します。感染経路は飛沫核による空気感染で、患者は陰圧個室隔離が必要です。
選択肢考察
-
× 1. インフルエンザ(influenza)
インフルエンザの潜伏期間は1〜3日程度と短く、選択肢中で最も短い部類です。
-
○ 2. 結核(tuberculosis)
結核の潜伏期間は半年〜2年、場合により数十年と長く、選択肢中で最も長いため正解です。
-
× 3. ノロウイルス性胃腸炎(Norovirus gastroenteritis)
ノロウイルス胃腸炎の潜伏期間は12〜48時間と極めて短く、突発的な嘔吐で発症します。
-
× 4. 流行性耳下腺炎(mumps)
おたふくかぜの潜伏期間は2〜3週間で、結核よりはかなり短いため誤りです。
主な感染症の潜伏期間は頻出事項です。麻疹10〜12日、風疹14〜21日、水痘14〜16日、百日咳7〜10日、B型肝炎1〜6か月、HIV数年〜十数年など幅広く覚える必要があります。結核は空気感染するためN95マスクと陰圧個室管理が原則で、接触者にはツベルクリン反応やIGRA(クォンティフェロン等)で感染の有無を確認します。潜伏期間=感染から発症までの時間、感染可能期間とは区別する点に注意が必要です。
代表的感染症の潜伏期間を比較し、結核が最も長いことを識別する問題です。
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