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病室の明るさはなぜ100〜200ルクス?JIS照明基準を学ぶ

看護師国家試験 第106回 午後 第34問 / 基礎看護学 / 日常生活援助技術

国試問題にチャレンジ

106回 午後 第34問

病室環境に適した照度はどれか。

  1. 1.100〜200ルクス
  2. 2.300〜400ルクス
  3. 3.500〜600ルクス
  4. 4.700〜800ルクス

対話形式の解説

博士 博士

今回は病室の照度の話じゃ。国試で頻出の数字じゃよ。

アユム アユム

ルクスって、どれくらいの明るさの単位ですか?

博士 博士

1ルクスはろうそく1本を1メートル離して照らした明るさに近い。満月の夜が0.2ルクス、曇天の屋外が10000ルクスじゃ。

アユム アユム

じゃあ病室は100〜200ルクスって、ちょっと薄暗い感じですね。

博士 博士

そうじゃ。患者は1日の大半をベッドで過ごす。明るすぎると休めず、睡眠リズムも崩れてしまう。

アユム アユム

他の医療施設の場所はどれくらい明るいんですか?

博士 博士

ナースステーションは500ルクス、診察室・処置室は500〜1000ルクス、手術室全般で750〜1500ルクス、術野は20000ルクス以上にもなる。

アユム アユム

手術室って屋外の曇天の2倍!それは眩しそうですね。

博士 博士

細かい血管を扱うからじゃ。逆に患者の目には直接光が入らぬよう工夫もされておる。

アユム アユム

病室でも夜間はどれくらいまで暗くするんですか?

博士 博士

夜間病室は1〜2ルクスまで落とす。ただしトイレや廊下までのフットライトは別途確保し、転倒を防ぐ。

アユム アユム

読書はどうするんですか?200ルクスじゃ本は読みにくそう…。

博士 博士

良い疑問じゃ。そのためにベッドサイドの読書灯が用意されておる。読書灯は300ルクスほどで、全般照明+部分照明の組み合わせが基本じゃ。

アユム アユム

病室環境って照度以外にも条件ありますよね?

博士 博士

うむ、温度は夏24±2℃、冬20±2℃、湿度は45〜65%が目安じゃ。気流も0.5m/s以下、騒音は50dB以下、これらをまとめて『療養環境』として整える。

アユム アユム

照明以外に色彩って聞いたことあります。

博士 博士

病室の色彩は淡い暖色系が安静を促すといわれる。ただし高齢者には黄色みがかかる加齢性白内障の影響もあり、色覚の変化に配慮した設計が必要じゃ。

アユム アユム

認知症ケアでは、夜間の薄暗がりが不安を呼ぶこともあると聞きました。

博士 博士

その通り。環境調整は『快適』だけでなく『安全』『認知』『睡眠』の観点で総合的に行うのじゃよ。

アユム アユム

数字だけじゃなくて、なぜその値なのかを知ると頭に入りますね。

POINT

病室の照度はJIS照明基準で昼間100〜200ルクスと定められ、療養と安静に最適な明るさとされています。本問の正解は選択肢1で、ナースステーション500ルクス・手術室750〜1500ルクスなど他の医療領域と数値を区別できることが重要です。温度・湿度・気流・騒音とセットで『療養環境』を整えることは、患者の睡眠の質・回復・安全を支える基本看護技術です。数値を機械的に暗記するより、各領域での作業内容と必要な視認性という観点で理解すると長く使える知識になります。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:病室環境に適した照度はどれか。

解説:正解は1です。JIS照明基準(JIS Z 9110)により、病室の全般照明は昼間100〜200ルクスが推奨されています。病室は患者が療養する場所であり、まぶしすぎず暗すぎず、安静と睡眠の質を損なわない明るさが求められるためです。読書や処置の際は部分照明(読書灯300ルクス程度)で補います。夜間の病室は1〜2ルクス程度まで落とし、睡眠を妨げないように配慮します。

選択肢考察

  1. 1.  100〜200ルクス

    JIS照明基準による病室の全般照明の推奨値。療養に必要な最低限の視環境を確保しつつ、安静・休息を妨げないレベル。

  2. × 2.  300〜400ルクス

    読書・軽作業に適した明るさ。病室内の読書灯や食堂、面談室などの設定に近い。病室全般照明としては明るすぎる。

  3. × 3.  500〜600ルクス

    ナースステーション・診察室・処置室などの作業場所に適した明るさ。細かい作業や確認作業を行うのに必要なレベル。

  4. × 4.  700〜800ルクス

    検査室・手術室周辺(手術室全般は750〜1500ルクス、術野はさらに明るく20000ルクス以上)の領域。病室には明るすぎる。

医療施設の照度基準(JIS Z 9110)の主要値を覚えておくと応用が利く。病室100〜200ルクス(昼)/1〜2ルクス(夜)、病室の読書灯300ルクス、ナースステーション500ルクス、診察室500ルクス、処置室750〜1000ルクス、手術室750〜1500ルクス、手術野20000ルクス以上。照度はlx(ルクス)で表され、ろうそく1本の明るさが約1ルクス、満月の夜が0.2ルクス、曇天の屋外が10000ルクス程度と覚えると感覚がつかめる。温度(夏24±2℃、冬20±2℃)や湿度(45〜65%)とセットで環境整備の国試頻出項目。

JIS照明基準による病室の適切な照度を問う。ナースステーションや手術室など他の医療領域の値と区別できるかがポイント。