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BADLとIADLの違いを整理しよう

看護師国家試験 第113回 午後 第88問 / 老年看護学 / 老年看護の基本

国試問題にチャレンジ

113回 午後 第88問

高齢者の基本的日常生活動作<BADL>で評価する内容はどれか。2つ選べ。

  1. 1.整容
  2. 2.意思疎通
  3. 3.階段昇降
  4. 4.金銭管理
  5. 5.服薬管理

対話形式の解説

博士 博士

今日は日常生活動作の分類を学ぶぞ。

アユム アユム

BADLとIADLの違いがややこしくて困っています。

博士 博士

BADLは身辺の基本動作、IADLはもう一段上の生活動作と覚えるとよいのじゃ。

アユム アユム

具体的にはどんな項目がありますか。

博士 博士

BADLの代表はBarthelIndexじゃな。食事、更衣、入浴、整容、排泄、移乗、歩行、階段昇降などじゃ。

アユム アユム

整容と階段昇降はBADLなのですね。

博士 博士

そうじゃ。自分の身の回りと、家の中の移動に直結する動作じゃからのう。

アユム アユム

では意思疎通はどうですか。

博士 博士

意思疎通は認知機能や社会性の領域で、FIMでは認知項目に入るがBarthel型のBADLには含まれぬ。

アユム アユム

金銭管理や服薬管理はIADLですね。

博士 博士

そうじゃ。Lawton尺度の8項目を覚えておくとよい。電話、買い物、食事の準備、家事、洗濯、移動手段、服薬管理、金銭管理じゃ。

アユム アユム

判断力や計算力が要る活動なのですね。

博士 博士

そのとおり。高齢者の独居継続可能性を評価する重要指標じゃぞ。

アユム アユム

しっかり区別して覚えます。

POINT

本問ではBADLの項目として整容と階段昇降を選びます。BADLは身辺の基本動作、IADLは金銭管理や服薬管理など地域生活に必要な手段的動作であり、両者は評価の目的が異なります。BarthelIndexの10項目とLawton尺度の8項目を対比して覚えると混乱しにくくなります。高齢者ケアでは両方の視点で生活機能を多面的に評価することが重要です。

解答・解説

正解は 1 3 です

問題文:高齢者の基本的日常生活動作<BADL>で評価する内容はどれか。2つ選べ。

解説:正解は1と3です。整容と階段昇降はいずれも身の回りの基本動作であり、BarthelIndexやFIMなどBADL評価尺度に含まれる代表項目です。

選択肢考察

  1. 1.  整容

    洗面・整髪・髭剃り・歯磨きといった身だしなみを整える動作はBADLに分類されます。BarthelIndexでも独立した評価項目として採点されます。

  2. × 2.  意思疎通

    コミュニケーション能力は認知面や社会性の評価に関わり、FIMでは認知項目として扱われますが、BADLの基本身辺動作とは別枠で整理されるのが一般的です。

  3. 3.  階段昇降

    移動動作の一部であり、BarthelIndexの10項目にも含まれる代表的なBADL評価項目です。在宅での生活自立度を判断する指標となります。

  4. × 4.  金銭管理

    家計のやりくりや支払いはLawtonのIADL尺度に含まれる項目で、判断力や計算力など高次の機能を要する手段的動作に位置付けられます。

  5. × 5.  服薬管理

    処方の理解・時間管理・自己管理を含む服薬は、記憶や判断を要する複合動作でIADLに分類されます。高齢者の独居生活維持で重視される項目です。

BADLの代表尺度にはBarthelIndex(食事・移乗・整容・トイレ動作・入浴・歩行・階段昇降・更衣・排便・排尿の10項目)があります。IADLではLawton尺度の電話・買い物・食事の準備・家事・洗濯・移動手段・服薬管理・金銭管理の8項目が有名です。

身辺の基本動作を測るBADLと、地域生活に必要なより高次の活動を測るIADLを区別できるかが問われています。