StudyNurse

日本で一番通院している人が多い病気は?

看護師国家試験 第111回 午前 第42問 / 健康支援と社会保障制度 / 健康と公衆衛生

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第42問

平成29年(2017年)の患者調査において医療機関を受診している総患者数が最も多いのはどれか。

  1. 1.喘息(asthma)
  2. 2.糖尿病(diabetes mellitus)
  3. 3.脳血管疾患(cerebrovascular disease)
  4. 4.高血圧性疾患(hypertensive disease)

対話形式の解説

博士 博士

今日は統計の問題じゃ。平成29年患者調査で『総患者数』が最も多い傷病はどれか、という出題じゃよ。

アユム アユム

患者調査って3年ごとに行われるやつですよね?

博士 博士

そうじゃ。厚生労働省が3年ごとに実施する基幹統計で、入院・外来・退院患者や総患者数を推計する。

アユム アユム

選択肢は喘息、糖尿病、脳血管疾患、高血圧性疾患の4つですね。

博士 博士

正解は4の高血圧性疾患じゃ。約993万7千人と、2位以下を圧倒する受診患者数じゃった。

アユム アユム

1,000万人近くというのはすごいですね。

博士 博士

成人の3人に1人が高血圧と言われるほど多いからの。加齢・肥満・食塩過多などが関与し、生涯にわたる服薬と通院が必要になる例が多い。

アユム アユム

2位は糖尿病ですか?

博士 博士

そのとおり、約328万9千人。こちらも生活習慣病の代表で、合併症対策が大きな課題じゃ。

アユム アユム

喘息と脳血管疾患は?

博士 博士

喘息が約111万7千人、脳血管疾患が約111万5千人でほぼ同水準じゃ。脳血管疾患は死因としては上位じゃが、継続通院者数でいうと高血圧には及ばん。

アユム アユム

循環器系の患者が多いのは、長期管理が必要だからなんですね。

博士 博士

その通りじゃ。高血圧は症状が乏しいのに合併症が重いため『サイレントキラー』と呼ばれるぞ。

アユム アユム

国家試験では最新の患者調査の結果も出ますか?

博士 博士

令和元年や令和4年の調査でも高血圧性疾患は依然トップクラスじゃから、傾向として覚えておけば応用が利く。

アユム アユム

覚え方のコツはありますか?

博士 博士

『通院で最多は高血圧、続いて糖尿病』という順序と、死因と受診患者数は必ずしも一致しない、という2点を押さえよう。

POINT

平成29年患者調査では、総患者数最多は高血圧性疾患で約993万7千人です。糖尿病、脂質異常症、悪性新生物、心疾患などを大きく引き離しており、喘息や脳血管疾患は約110万人台にとどまります。死因統計と患者調査は指標が異なるため混同しないよう注意が必要です。生活習慣病の長期管理が保健医療の重要課題であることを示すデータとして押さえておきましょう。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:平成29年(2017年)の患者調査において医療機関を受診している総患者数が最も多いのはどれか。

解説:正解は 4 です。平成29年(2017年)患者調査によると、主な傷病の総患者数は高血圧性疾患が約993万7千人で最多であり、糖尿病約328万9千人、脂質異常症、悪性新生物、心疾患(高血圧性のものを除く)などを大きく上回りました。患者調査は3年ごとに厚生労働省が実施する全国調査で、継続的に医療を受けている者の推計総患者数を把握するものです。

選択肢考察

  1. × 1.  喘息(asthma)

    喘息の総患者数は約111万7千人で、高血圧性疾患の1割強にとどまります。呼吸器疾患のなかでは多い部類ですが最多ではありません。

  2. × 2.  糖尿病(diabetes mellitus)

    糖尿病の総患者数は約328万9千人で、高血圧性疾患に次いで多い生活習慣病ですが本問では2番目以下であり不正解です。

  3. × 3.  脳血管疾患(cerebrovascular disease)

    脳血管疾患の総患者数は約111万5千人で、喘息とほぼ同水準です。死因としては上位ですが受診患者数は最多ではありません。

  4. 4.  高血圧性疾患(hypertensive disease)

    高血圧性疾患は約993万7千人と、他の傷病を大きく引き離して最多です。加齢と食塩過多など生活習慣を背景に、長期の継続管理が必要なため受診患者数が非常に多くなります。

患者調査は入院・外来・退院患者の状況を把握する基幹統計で、『総患者数』は調査日以外にも医療を受けている者を推計に含む指標です。高血圧性疾患はその後の令和元年・令和4年調査でも依然として受診患者数トップクラスを維持しており、予防・生活習慣指導の重要性を裏付けます。

患者調査における傷病別総患者数の傾向、とくに高血圧性疾患が突出して多いことを理解しているかを問う統計問題です。