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陰圧室が必要な感染症

看護師国家試験 第107回 午後 第53問 / 健康支援と社会保障制度 / 感染症と生活環境への対策

国試問題にチャレンジ

107回 午後 第53問

入院中に陰圧室に隔離すべき感染症はどれか。

  1. 1.麻疹( measles )
  2. 2.風疹( rubella )
  3. 3.手足口病( hand, foot and mouth disease )
  4. 4.流行性耳下腺炎( mumps )

対話形式の解説

博士 博士

今日は病院の陰圧室についてじゃ。どんな病気で使うかわかるかのう。

サクラ サクラ

空気感染する病気ですよね。

博士 博士

その通り。空気より微小な飛沫核が長時間浮遊する感染症じゃ。

サクラ サクラ

代表的な三つって何でしたっけ。

博士 博士

結核、麻疹、水痘じゃ。この3つは陰圧個室が必要と覚えるのじゃ。

サクラ サクラ

麻疹は飛沫だけじゃないんですね。

博士 博士

飛沫核となって数時間空中を漂うから、同じ部屋にいなくても感染しうる。

サクラ サクラ

風疹はどうなんですか。似た名前ですけど。

博士 博士

風疹は飛沫感染と接触感染、あと経胎盤感染じゃ。陰圧は不要じゃよ。

サクラ サクラ

妊婦さんには特に注意ですね。

博士 博士

そうじゃ。先天性風疹症候群を避けるためワクチンが重要じゃ。

サクラ サクラ

手足口病はどう対応するんですか。

博士 博士

飛沫・接触・糞口感染が主じゃから、手洗いと便の処理に気をつける。

サクラ サクラ

おたふくかぜは飛沫感染だけでしたよね。

博士 博士

そうじゃ、飛沫予防策でよい。個室は推奨じゃが陰圧は不要じゃ。

サクラ サクラ

陰圧室のポイントを整理すると。

博士 博士

換気回数を増やしHEPAで排気し、医療者はN95マスクじゃ。標準的な考え方じゃぞ。

POINT

陰圧室は空気感染性の病原体を外部に漏らさないために気圧を低く設定した個室で、結核・麻疹・水痘が典型的な適応です。麻疹は感染力が極めて強く、同室にいなくても感染しうるため空気予防策が必須です。飛沫感染にとどまる風疹・流行性耳下腺炎・手足口病は個室や飛沫予防策で管理します。感染経路別予防策を正確に区別することが重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:入院中に陰圧室に隔離すべき感染症はどれか。

解説:正解は1です。空気感染する感染症では病室空気が廊下へ流出しないよう陰圧個室で管理する必要があり、選択肢の中では麻疹が該当します。

選択肢考察

  1. 1.  麻疹( measles )

    麻疹ウイルスは飛沫核として長時間空気中に浮遊し、空気感染を起こす代表的疾患です。空気予防策として陰圧個室管理とN95マスクの着用が必要です。

  2. × 2.  風疹( rubella )

    風疹は飛沫感染・接触感染・経胎盤感染で広がります。個室管理は望ましいものの、陰圧室までは必要ありません。

  3. × 3.  手足口病( hand, foot and mouth disease )

    エンテロウイルスなどによる手足口病は飛沫・接触・糞口感染が主体で、標準予防策と接触予防策で対応します。

  4. × 4.  流行性耳下腺炎( mumps )

    ムンプスウイルスは主に飛沫感染で伝播します。飛沫予防策に基づく個室管理で十分で、陰圧室の適応ではありません。

空気感染で陰圧管理が必要な代表疾患は『結核・麻疹・水痘』の3つで、頭文字から『けつまみ』と覚えると整理しやすいです。陰圧室は1時間あたり6〜12回以上の換気を確保し、排気はHEPAフィルターを介して屋外放出または再循環させます。陰圧室がない場合は扉を閉じた個室とし、医療者はN95マスクを装着します。

空気感染する感染症には陰圧室が必須で、麻疹・水痘・結核が代表例です。飛沫感染止まりの風疹・ムンプス・手足口病は飛沫予防策で対応します。