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肩峰はどの骨の一部?

看護師国家試験 第111回 午後 第77問 / 人体の構造・機能 / 運動器系

国試問題にチャレンジ

111回 午後 第77問

肩峰があるのはどれか。

  1. 1.鎖骨
  2. 2.胸骨柄
  3. 3.肩甲棘
  4. 4.上腕骨
  5. 5.烏口突起

対話形式の解説

博士 博士

今日は解剖学、肩峰の問題じゃ。肩甲骨の構造を整理しようかのう。

サクラ サクラ

肩峰って肩の先端のでっぱりですよね。肩関節の屋根のような感じの。

博士 博士

その通り。肩峰は肩甲骨の一部で、体表からしっかり触れるランドマークじゃよ。

サクラ サクラ

正解は何番ですか?

博士 博士

正解は3番、肩甲棘じゃ。肩峰は肩甲棘の外側端が前外側へ突出した部分なんじゃ。

サクラ サクラ

肩甲棘ってどこにあるんですか?

博士 博士

肩甲骨後面を上下に分けるように横走する高い隆起じゃ。その外側先端が折れ曲がって肩峰になる、というイメージじゃよ。

サクラ サクラ

1番の鎖骨はどうですか?

博士 博士

鎖骨は胸骨柄と肩甲骨の肩峰をつなぐS字状の長骨じゃ。鎖骨自体には肩峰はないが、肩峰と肩鎖関節を作っておる。

サクラ サクラ

2番の胸骨柄は?

博士 博士

胸骨柄は胸骨の一番上の部分で、鎖骨と第1肋骨が関節する場所じゃ。肩峰とは離れた場所じゃな。

サクラ サクラ

4番の上腕骨は?

博士 博士

上腕骨は肩と肘をつなぐ長骨で、近位端に上腕骨頭や大結節・小結節があるが、肩峰はないんじゃ。

サクラ サクラ

5番の烏口突起は?

博士 博士

烏口突起は肩甲骨前面の上外側に突出するカギ状の突起で、これも別物じゃ。小胸筋、烏口腕筋、上腕二頭筋短頭の起始部になっておる。

サクラ サクラ

肩甲骨って肩峰、肩甲棘、烏口突起、関節窩などいろいろありますね。

博士 博士

うむ、肩峰と烏口突起は烏口肩峰靱帯で連結されておって、この靱帯アーチが上腕骨頭の上方脱臼を防ぐ重要な構造じゃ。

サクラ サクラ

臨床ではどんな場面で肩峰を使いますか?

博士 博士

肩関節の可動域測定の基準点、三角筋への筋肉注射の目印、上肢長の測定など、触知可能なランドマークとして頻用されるぞ。

サクラ サクラ

触れて覚えるのが一番ですね。

博士 博士

その通り。自分の肩を触って構造を確認するのが解剖学上達のコツじゃよ。

POINT

肩峰は肩甲棘の外側端が前外側に突出した部分で、肩甲骨の一部です。本問の正解は3番の肩甲棘で、肩峰は肩甲棘の延長構造と理解できます。鎖骨・胸骨柄・上腕骨・烏口突起には肩峰は存在しません。肩峰は肩関節の屋根を形成し、鎖骨と肩鎖関節を作るほか、筋肉注射や可動域測定の目印としても重要な体表ランドマークです。

解答・解説

正解は 3 です

問題文:肩峰があるのはどれか。

解説:正解は 3 です。肩峰(acromion)は肩甲棘の外側端が前外側へ突出した突起で、肩甲骨の一部です。鎖骨外側端と肩鎖関節を形成し、肩関節(肩甲上腕関節)の屋根を構成します。体表から触知でき、上肢の長さを測る際の基準点(肩峰〜中指尖)にも用いられる重要なランドマークです。

選択肢考察

  1. × 1.  鎖骨

    鎖骨は胸骨柄と肩甲骨(肩峰)をつなぐS字状の長骨です。肩峰は鎖骨ではなく肩甲骨の一部です。

  2. × 2.  胸骨柄

    胸骨柄は胸骨の上部で、鎖骨と第1肋骨が関節する部分です。肩峰は存在しません。

  3. 3.  肩甲棘

    肩甲棘は肩甲骨後面を上下に分ける横走する高い隆起で、その外側端が前外側へ突出して肩峰を形成します。よって肩峰は肩甲棘の一部(延長部)といえます。

  4. × 4.  上腕骨

    上腕骨は肩関節と肘関節をつなぐ長骨で、近位端に大結節・小結節・上腕骨頭などがありますが、肩峰は存在しません。

  5. × 5.  烏口突起

    烏口突起は肩甲骨前面の上外側に突出するカギ状突起で、小胸筋・烏口腕筋・上腕二頭筋短頭の起始部です。肩峰とは別の突起です。

肩甲骨の主要な突起・構造:(1)肩峰(acromion):肩甲棘の外側端、肩関節の屋根。(2)肩甲棘:肩甲骨後面の横走隆起。(3)烏口突起:前面上外側のカギ状突起。(4)関節窩:上腕骨頭と関節を作る。(5)肩峰と烏口突起は烏口肩峰靱帯で連結し、肩甲上腕関節の上方脱臼を防いでいます。肩峰は体表から触知可能で、肩関節可動域測定や注射時の目印となります。

肩甲骨の構造、特に肩峰の位置と付随関係を問う解剖学の基礎問題です。