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交感神経と眼の反応を結びつけよう

看護師国家試験 第113回 午後 第26問 / 人体の構造・機能 / 神経系

国試問題にチャレンジ

113回 午後 第26問

交感神経の興奮によって起こる眼の反応はどれか。

  1. 1.散瞳
  2. 2.流涙
  3. 3.明順応
  4. 4.対光反射

対話形式の解説

博士 博士

自律神経は2系統の拮抗支配じゃ。交感神経が優位になるとどうなる?

アユム アユム

心拍が上がり血圧も上がって、体が闘争モードになります。

博士 博士

眼ではどう変化するかの?

アユム アユム

瞳孔が開く、つまり散瞳します。

博士 博士

散瞳を起こすのはどの筋じゃ?

アユム アユム

瞳孔散大筋で、交感神経が支配しています。

博士 博士

正解じゃ。では縮瞳はどの筋じゃ?

アユム アユム

瞳孔括約筋で、副交感神経の動眼神経が支配しています。

博士 博士

対光反射はどっちの反応じゃ?

アユム アユム

副交感神経の反応です。光が強いと縮瞳します。

博士 博士

流涙は?

アユム アユム

涙腺は副交感支配なので、副交感神経優位で増えます。

博士 博士

明順応はどうじゃ?

アユム アユム

網膜のロドプシンが分解される化学的な変化で、自律神経ではありません。

博士 博士

そうじゃ、よく区別できとるな。

アユム アユム

交感神経優位ではほかにどんな反応がありますか?

博士 博士

気管支拡張、発汗促進、消化抑制、グリコーゲン分解などじゃな。

アユム アユム

副交感神経は逆で、消化促進や唾液分泌ですね。

博士 博士

二つの神経系は正反対の働きで、状況に応じてバランスを取っておるのじゃ。

POINT

交感神経が興奮すると瞳孔散大筋が収縮し散瞳が起こります。流涙と対光反射(縮瞳)は副交感神経による反応で、明順応は網膜レベルの化学的変化のため自律神経反応には含まれません。交感神経優位では散瞳・心拍増加・気管支拡張などが起こり、副交感神経優位では縮瞳・流涙・消化促進が起こるという拮抗支配の基本を整理しましょう。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:交感神経の興奮によって起こる眼の反応はどれか。

解説:正解は 1 の散瞳です。交感神経が興奮すると瞳孔散大筋が収縮し、瞳孔が開く(散瞳)反応が起こります。これは『闘争・逃走反応』の一環で、視界を広げ多くの光を取り込むための生理的機構です。

選択肢考察

  1. 1.  散瞳

    瞳孔散大筋(放射状筋)は交感神経支配で、興奮により収縮して瞳孔を開きます。ストレス下や暗所で視覚情報を確保するための反応です。

  2. × 2.  流涙

    涙腺は副交感神経(顔面神経)支配で、副交感神経が優位になると涙液分泌が促進されます。リラックスや副交感優位時の反応のため、交感神経興奮の反応ではありません。

  3. × 3.  明順応

    明順応は暗所から明所に移ったとき、視細胞のロドプシンが分解されて目が光に慣れる現象です。自律神経による反応ではなく、網膜レベルでの化学的変化です。

  4. × 4.  対光反射

    対光反射は光刺激により瞳孔括約筋が収縮して縮瞳する反応で、動眼神経(副交感神経)が関与します。交感神経の興奮によるものではありません。

交感神経優位では心拍増加・血圧上昇・気管支拡張・散瞳・発汗促進・消化抑制・肝グリコーゲン分解が起こります。副交感神経優位では心拍低下・気管支収縮・縮瞳・流涙・唾液分泌・消化促進などが起こります。眼では散瞳筋(交感)と括約筋(副交感)が拮抗的に働く点を押さえましょう。

自律神経の拮抗的支配、特に眼における交感神経と副交感神経の働きを理解できているかを問う問題です。