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地震発災直後の病棟看護師の行動優先

看護師国家試験 第103回 午後 第118問 / 看護の統合と実践 / 状況設定問題

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第118問

次の文を読み、問いに答えよ。 午前6時30分、A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わりA県北部を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生したと院内放送があった。 病棟看護師が発災直後にとる行動で最も優先するのはどれか。

  1. 1.病棟内の患者の安全確認
  2. 2.病院外への患者の避難誘導
  3. 3.水道・ガスの被害状況の確認
  4. 4.患者への病棟内は安全という通知

対話形式の解説

博士 博士

午前6時30分、マグニチュード7.0の地震が発生した。電源は自家発電に切り替わったんじゃ。

アユム アユム

発災直後で看護師がまず何をすべきか問う問題ですね。

博士 博士

どの選択肢も災害看護で大事じゃが、優先順位を見極める問題じゃよ。

アユム アユム

正解はどれですか。

博士 博士

正解は1の病棟内の患者の安全確認じゃ。

アユム アユム

なぜ安全確認が最優先なんですか。

博士 博士

揺れの直後は転倒・転落・落下物による外傷、医療機器の停止、点滴や酸素のトラブルが起こりやすい。患者一人ひとりの状態確認が二次被害を防ぐ要じゃ。

アユム アユム

2の病院外への避難誘導は。

博士 博士

院外避難は被害全体を把握し、災害対策本部の指示で判断するもので、独断で進めれば混乱を招く。

アユム アユム

3の水道・ガスの被害状況確認は。

博士 博士

設備確認も重要じゃが、人命確認が先じゃ。順序を間違えてはいかん。

アユム アユム

4の病棟内は安全と通知するのは。

博士 博士

安全確認しないまま『安全』と伝えれば、誤情報じゃ。患者を逆に危険にさらすおそれがある。

アユム アユム

CSCATTTという枠組みもあるそうですね。

博士 博士

そう、指揮命令・安全・情報伝達・評価・トリアージ・治療・搬送の頭文字じゃ。発災直後はC(指揮命令)とS(安全確保)を最優先する。

アユム アユム

自分→現場→患者の順で安全確保ですね。

博士 博士

そのとおりじゃ、自分が無事でなければ患者も救えん。

POINT

発災直後の病棟看護師は、まず病棟内の患者の安全確認が最優先である。避難誘導や設備確認、安全宣言は全体状況の把握と本部指示を受けた後の段階的対応となる。CSCATTTの枠組みでは指揮命令と安全確保が最初に位置づけられている。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:次の文を読み、問いに答えよ。 午前6時30分、A県立病院の看護師は勤務中に突然、立っていられないほどの大きな揺れを感じた。病院の電源は自家発電に切り替わりA県北部を震源とするマグニチュード7.0の地震が発生したと院内放送があった。 病棟看護師が発災直後にとる行動で最も優先するのはどれか。

解説:正解は 1 です。発災直後の病棟看護師の最優先行動は、まず自分自身と病棟内の患者の安全確認です。揺れが収まった直後は、転倒・転落・落下物による外傷、医療機器の停止、酸素や点滴ルートのトラブルなどが起こり得るため、患者一人ひとりの状態を確認し、二次被害から守ることが最重要となります。避難誘導や設備確認は病棟全体の状況把握ができてから行う段階的対応の流れになります。

選択肢考察

  1. 1.  病棟内の患者の安全確認

    発災直後はまず患者の負傷・医療機器の状態確認が最優先で、その後に避難や設備確認へと進む基本順序です。

  2. × 2.  病院外への患者の避難誘導

    院外避難は病院全体の被害状況や本部の指示に基づき判断するもので、発災直後の単独判断では混乱を招きます。

  3. × 3.  水道・ガスの被害状況の確認

    ライフライン確認は重要ですが、まず人的被害の確認が優先で、設備確認はその次の段階です。

  4. × 4.  患者への病棟内は安全という通知

    安全確認をしないまま『安全』と伝えるのは事実誤認の伝達となり、患者を危険にさらす恐れがあります。

病院災害対応では『CSCATTT(指揮命令・安全・情報伝達・評価・トリアージ・治療・搬送)』の枠組みが用いられ、発災直後はC(指揮命令)とS(安全確保:Self-Scene-Survivor)を最優先します。看護師個人としても、自身→現場→患者の順で安全を確認することが基本です。

災害発生直後の病棟看護師としての行動優先順位の基本(まず患者の安全確認)を問う問題です。