StudyNurse

マタニティブルーズと産後うつ病の違いを理解しよう

看護師国家試験 第111回 午前 第64問 / 母性看護学 / 分娩期・産褥期の看護

国試問題にチャレンジ

111回 午前 第64問

マタニティブルーズ(maternity blues)について正しいのはどれか。

  1. 1.意欲低下が主症状である。
  2. 2.症状は2週間以上持続する。
  3. 3.好発時期は産後1か月ころである。
  4. 4.産後のホルモンの変動が要因となる。

対話形式の解説

博士 博士

今日は産褥期のメンタルヘルス、マタニティブルーズについて学ぶぞ。

アユム アユム

博士、マタニティブルーズはどんな状態なんですか?

博士 博士

マタニティブルーズは産後3〜10日頃に起こる一過性の軽度抑うつ状態じゃ。涙もろさ、情動不安定、不眠、集中力低下などが主な症状じゃよ。

アユム アユム

原因は何ですか?

博士 博士

主因は分娩後の急激なホルモン変動じゃ。妊娠中に高かったエストロゲンやプロゲステロンが出産を境に急激に低下するのが大きな引き金となる。

アユム アユム

選択肢1の「意欲低下が主症状」は正しいですか?

博士 博士

いや、意欲低下はマタニティブルーズの主症状ではなく、持続的な意欲低下があれば産後うつ病を疑うべき所見じゃ。

アユム アユム

選択肢2の「症状は2週間以上持続する」はどうですか?

博士 博士

これも誤り。マタニティブルーズは数日〜10日で自然軽快し、長くても2週間以内に消失する。2週間以上続く場合は産後うつ病への移行を考える必要があるんじゃ。

アユム アユム

選択肢3の「好発時期は産後1か月」は?

博士 博士

これも誤り。好発は産後3〜10日でピークは3〜5日じゃ。産後1か月頃の発症はむしろ産後うつ病の時期と重なるのう。

アユム アユム

選択肢4の「産後のホルモン変動が要因」は?

博士 博士

これが正解じゃ。分娩後の急激なエストロゲン・プロゲステロン低下が主要因で、育児疲労や環境変化も加わる。

アユム アユム

産後うつ病との違いをもう一度整理したいです。

博士 博士

マタニティブルーズは発症3〜10日で2週間以内軽快し治療不要。産後うつ病は発症数週〜数か月、2週間以上持続、抗うつ薬や精神療法が必要じゃ。

アユム アユム

スクリーニング方法はありますか?

博士 博士

エジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)が広く使われ、9点以上が要注意ラインじゃ。日本での産後うつ病発症率は約10〜15%と決して稀ではないぞ。

アユム アユム

看護師としてどう関わればよいでしょう?

博士 博士

マタニティブルーズには傾聴と休養、情緒的支援で対応し、2週間以上遷延する場合は早期に精神科連携することが大切じゃ。

POINT

マタニティブルーズは産後3〜10日に好発する一過性の軽度抑うつで、産後ホルモンの急激な変動が主因です。症状は涙もろさや情動不安定が中心で2週間以内に自然軽快します。2週間以上持続する場合は産後うつ病を疑い、EPDSなどでスクリーニングしながら精神科連携を図ります。産褥期の母親支援は母子双方の健康に重要です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:マタニティブルーズ(maternity blues)について正しいのはどれか。

解説:正解は 4 です。マタニティブルーズは産褥早期(産後3〜10日頃)に起こる一過性の軽度抑うつ状態で、涙もろさ・情動不安定・集中力低下・不眠などを呈します。主な要因は分娩後の急激なエストロゲン・プロゲステロンの低下に代表されるホルモン変動で、これに育児不安や睡眠不足などが加わって発症します。通常は産後2週間以内に自然軽快しますが、2週間以上遷延する場合は産後うつ病への移行を警戒する必要があります。

選択肢考察

  1. × 1.  意欲低下が主症状である。

    マタニティブルーズの主症状は涙もろさや情動の不安定さで、持続的な意欲低下は産後うつ病を示唆する所見です。

  2. × 2.  症状は2週間以上持続する。

    症状は数日〜10日程度で自然軽快し、通常は2週間以内に消失します。2週間以上持続する場合は産後うつ病を疑います。

  3. × 3.  好発時期は産後1か月ころである。

    好発時期は産後3〜10日でピークは3〜5日です。産後1か月頃の発症は産後うつ病の時期に該当します。

  4. 4.  産後のホルモンの変動が要因となる。

    分娩を契機にエストロゲン・プロゲステロンが急激に低下することが主要因で、育児疲労や環境変化が重なり発症します。

マタニティブルーズと産後うつ病の鑑別が重要です。マタニティブルーズは発症3〜10日、2週間以内軽快、治療不要で傾聴と休養で対応。産後うつ病は発症数週〜数か月、2週間以上持続、抗うつ薬や精神療法が必要。スクリーニングにはエジンバラ産後うつ病質問票(EPDS)が広く使われ、9点以上で要注意です。日本での発症率は約10〜15%です。

マタニティブルーズの発症時期・主症状・原因・経過を産後うつ病と区別して理解しているかを問う問題です。