小児の胸骨圧迫は何回/分?BLSの基本
看護師国家試験 第103回 午前 第62問 / 小児看護学 / 急性期・特別な状況下の看護
国試問題にチャレンジ
小児の一次救命処置において推奨される胸骨圧迫の速さ(回数)はどれか。
- 1.少なくとも約80回/分
- 2.少なくとも約100回/分
- 3.少なくとも約120回/分
- 4.少なくとも約140回/分
対話形式の解説
博士
今日は小児の一次救命処置における胸骨圧迫の速さを確認しよう。BLSは知っているかな?
アユム
はい、Basic Life Supportのことで、心停止に対して行う基本的な救命処置ですよね。
博士
そう。胸骨圧迫が遅すぎると心拍出量が確保できず、速すぎると心臓に血液が戻る時間がなく有効な拍出ができない。だから適切な速さが重要なんだ。
アユム
ガイドラインでは何回/分が推奨されているんですか?
博士
AHAやJRC蘇生ガイドラインでは、成人・小児とも少なくとも100回/分、上限120回/分とされている。だから選択肢2が正解だよ。
アユム
選択肢1の『少なくとも約80回/分』は遅すぎるんですね。
博士
その通り。80回/分では脳や心筋への血流が不足してしまう。
アユム
選択肢3の『少なくとも約120回/分』はどうですか?
博士
120回/分は上限値だから『少なくとも120回』と表現すると120以上が必要になってしまい速すぎる。心室充満が不十分になるね。
アユム
選択肢4の『少なくとも約140回/分』はもっと速すぎますね。
博士
そう。心臓に血液が戻らず空打ちになってしまう。
アユム
圧迫の深さや回数比はどうでしたっけ?
博士
深さは成人約5cm、小児・乳児は胸郭前後径の1/3。圧迫:換気比は1人法で30:2、2人法の小児は15:2だ。
アユム
脈拍触知部位は成人・小児が頸動脈、乳児は上腕動脈ですね。
博士
完璧だね。強く・速く・絶え間なくが胸骨圧迫の3原則だよ。
POINT
小児の胸骨圧迫の速さは少なくとも100回/分(100〜120回/分)が推奨されており、成人と同様です。圧迫の深さは胸郭の約1/3、乳児は2本指法を用います。1人法では30:2、2人法の小児では15:2の比率で圧迫と換気を行います。
解答・解説
正解は 2 です
問題文:小児の一次救命処置において推奨される胸骨圧迫の速さ(回数)はどれか。
解説:正解は 2 です。一次救命処置(BLS)における胸骨圧迫は、心停止時に脳や心臓への血流を維持するための最も重要な処置です。AHA(米国心臓協会)およびJRC蘇生ガイドラインでは、小児・成人ともに胸骨圧迫の速さは少なくとも100回/分(100〜120回/分)が推奨されています。これより遅いと心拍出量が確保できず、速すぎると心室への血液充満が不十分になり有効な循環を維持できません。
選択肢考察
-
× 1. 少なくとも約80回/分
80回/分では心拍出量が不足し、脳・心筋への灌流が確保できないため不適切です。
-
○ 2. 少なくとも約100回/分
ガイドラインで推奨される速さです。100〜120回/分のテンポで強く・速く・絶え間なく圧迫することで有効な血流が維持されます。
-
× 3. 少なくとも約120回/分
120回/分は上限値であり『少なくとも120回/分』と表現するとそれ以上の速さが要求されます。速すぎると心室充満が不十分となるため不適切です。
-
× 4. 少なくとも約140回/分
140回/分は速すぎて心臓に血液が戻る時間が不足し、有効な拍出が得られないため不適切です。
胸骨圧迫の深さは成人で約5cm(6cmを超えない)、小児・乳児では胸郭前後径の約1/3です。乳児は2本指法、小児は片手または両手で行います。圧迫と人工呼吸の比は、1人法では成人・小児とも30:2、2人法の小児では15:2です。脈拍確認部位は成人・小児が頸動脈、乳児が上腕動脈です。
小児BLSにおける胸骨圧迫の速さの数値基準を問う問題です。
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