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二分脊椎で特徴的な排泄障害を理解する

看護師国家試験 第104回 午後 第63問 / 小児看護学 / 慢性疾患・障害のある子どもと家族への看護

国試問題にチャレンジ

104回 午後 第63問

二分脊椎(spina bifida)の子どもに特徴的な症状はどれか。

  1. 1.排泄障害
  2. 2.体重増加不良
  3. 3.言語発達の遅延
  4. 4.上半身の運動障害

対話形式の解説

博士 博士

今日は二分脊椎について整理するぞい。

サクラ サクラ

脊椎が完全に閉じない先天奇形で、損傷部位より下の神経が障害されるんですよね。

博士 博士

そのとおりじゃ。多くは仙髄や腰髄に近い部位で起こる。

サクラ サクラ

選択肢の体重増加不良はいかがですか。

博士 博士

消化吸収は基本的に保たれるので、特徴的とは言えんのう。

サクラ サクラ

言語発達の遅れも違いますか。

博士 博士

水頭症などの合併がなければ言語や知的発達は概ね保たれる。

サクラ サクラ

上半身の運動障害はどうでしょう。

博士 博士

損傷部位より下の障害が中心じゃから、下肢麻痺が中心となる。

サクラ サクラ

では排泄障害が正解ですね。

博士 博士

神経因性膀胱や便失禁が高頻度に出るのが特徴じゃ。

サクラ サクラ

自己導尿や排便コントロールの指導が長期的に必要なんですね。

博士 博士

葉酸摂取で発症リスクを下げられることも重要なポイントじゃぞ。

サクラ サクラ

母性看護や小児看護の両面で押さえておきたい疾患ですね。

POINT

二分脊椎は脊椎管の閉鎖不全による先天奇形で、障害部位より下位の神経機能が障害されます。下肢麻痺や感覚障害とともに、膀胱直腸障害による排泄障害が特徴的です。消化吸収や言語発達への直接的影響は少なく、上半身の運動は通常保たれます。看護では自己導尿、排便コントロール、装具によるADL支援に加え、水頭症など合併症の観察と家族支援が重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:二分脊椎(spina bifida)の子どもに特徴的な症状はどれか。

解説:正解は1です。二分脊椎は脊椎の閉鎖不全による先天奇形で、損傷部位より下位の神経障害を生じます。膀胱直腸障害による排泄障害は代表的な特徴であり、長期的な排尿・排便管理が必要となります。

選択肢考察

  1. 1.  排泄障害

    仙髄領域の神経が障害されやすく、神経因性膀胱や便失禁などの膀胱直腸障害が高頻度にみられる代表的症状です。

  2. × 2.  体重増加不良

    消化吸収には直接影響しないため、二分脊椎に特徴的な所見ではありません。合併症が無ければ体重増加は通常良好です。

  3. × 3.  言語発達の遅延

    言語発達は基本的に保たれ、知的発達も水頭症などの合併がなければ正常範囲であることが多く、典型症状とはいえません。

  4. × 4.  上半身の運動障害

    障害される神経は損傷部位より下位のため、下肢の運動麻痺や感覚障害が特徴的で、上半身の運動障害は通常みられません。

二分脊椎は妊娠初期の葉酸不足が一因とされ、妊娠前後の葉酸摂取で予防が期待されます。下肢麻痺、膀胱直腸障害に加えキアリ奇形や水頭症の合併も多く、自己導尿や排便コントロール、装具による移動支援など長期的な多職種介入が必要です。

二分脊椎の障害部位と特徴的な症状を理解しているかを問う問題です。