デンバー発達検査の特徴を学ぼう
看護師国家試験 第104回 午前 第89問 / 小児看護学 / 健康増進のための小児看護
国試問題にチャレンジ
改訂版デンバー式発達スクリーニング検査について正しいのはどれか。2つ選べ。
- 1.4領域について判定を行う。
- 2.適応年齢は0〜6歳である。
- 3.判定結果は数値で示される。
- 4.知能指数の判定が可能である。
- 5.1領域に10の検査項目がある。
対話形式の解説
博士
今日はデンバー式発達スクリーニング検査じゃ。対象年齢はいつから?
サクラ
生後すぐから6歳までと聞いた気がします。
博士
正確には生後16日から6歳までじゃ。乳幼児期全体をカバーするのじゃよ。
サクラ
評価する領域はいくつありますか?
博士
4領域じゃ。「個人―社会」「微細運動―適応」「言語」「粗大運動」じゃな。
サクラ
全部で何項目になりますか?
博士
125項目じゃ。1領域10項目ではないから注意するのじゃ。
サクラ
結果はどう表示されますか?
博士
「正常」「疑問」「異常」「判定不能」の4段階じゃ。数値ではないんじゃ。
サクラ
知能指数は分からないんですか?
博士
これはスクリーニング検査じゃから、IQ評価はできない。あくまで発達の遅れの可能性を見つけるためのものじゃ。
サクラ
IQを測りたい場合はどうしますか?
博士
田中ビネーやWISC、K式発達検査などを使うんじゃ。
サクラ
異常と出たらどうしますか?
博士
精密検査につなぎ、療育や医療機関を紹介するんじゃ。
サクラ
看護師が現場で使うこともありますか?
博士
乳幼児健診などで活用されるぞ。問診や観察と組み合わせて使うのじゃ。
サクラ
覚え方のコツはありますか?
博士
「4領域・125項目・16日〜6歳・スクリーニング」と語呂で覚えるとよいぞ。
POINT
DENVER IIは生後16日から6歳までの乳幼児を対象に、4領域・125項目で発達の遅れをふるい分けるスクリーニング検査です。判定は「正常・疑問・異常・判定不能」の4段階で、IQ評価ではありません。異常判定時は精密検査や療育機関へつなぐことが重要で、乳幼児健診や保健活動で広く用いられています。
解答・解説
正解は 1 ・ 2 です
問題文:改訂版デンバー式発達スクリーニング検査について正しいのはどれか。2つ選べ。
解説:正解は1と2です。改訂版デンバー式発達スクリーニング検査(DENVER II)は、生後16日から6歳までの乳幼児を対象に、「個人―社会」「微細運動―適応」「言語」「粗大運動」の4領域・125項目で発達の遅れの可能性をスクリーニングする検査です。
選択肢考察
-
○ 1. 4領域について判定を行う。
個人―社会、微細運動―適応、言語、粗大運動の4領域から発達を評価します。各領域に複数項目が配置され、年齢別に通過すべき項目が示されます。
-
○ 2. 適応年齢は0〜6歳である。
対象は生後16日から6歳までの就学前児童で、乳幼児期の発達評価に幅広く用いられます。
-
× 3. 判定結果は数値で示される。
判定は「正常」「疑問」「異常」「判定不能」の4段階で示され、IQのような数値スコアでは表されません。
-
× 4. 知能指数の判定が可能である。
本検査は発達の遅れの可能性をふるい分けるスクリーニング検査であり、知能指数を測定するものではありません。IQ評価には田中ビネー知能検査やWISCなどを用います。
-
× 5. 1領域に10の検査項目がある。
全体で125項目を4領域に配分しており、1領域につき10項目ではありません。各領域には20〜30項目程度が含まれます。
デンバー発達検査はあくまでスクリーニングであり、診断的評価ではありません。「疑問」や「異常」と判定された場合は、新版K式発達検査、遠城寺式発達検査、田中ビネー知能検査などより詳細な検査につなぎ、必要に応じて療育や医療機関を紹介します。
DENVER IIの対象年齢、評価領域、判定方法、目的(スクリーニングであり知能検査ではない)を理解しているかを問う問題です。
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