幻味は知覚障害?精神症状の分類を整理
看護師国家試験 第103回 午前 第68問 / 精神看護学 / 精神疾患・障害の特徴と看護
国試問題にチャレンジ
知覚障害はどれか。
- 1.幻味
- 2.離人症
- 3.注察妄想
- 4.観念奔逸
対話形式の解説
博士
今日は精神症状の分類を確認しよう。知覚障害とは何か知っているかな?
アユム
視覚や聴覚など外界からの刺激の感受に異常がある状態ですよね。
博士
その通り。実在しない刺激を感じる『幻覚』と、刺激を歪んで感じる『錯覚』が代表的だ。
アユム
幻覚には幻視、幻聴、幻嗅、幻味、幻触がありますよね。
博士
そう。それを踏まえて選択肢を見ていこう。
アユム
選択肢1の『幻味』は味覚の幻覚ですから知覚障害ですね。
博士
その通り。実在しない味を感じる症状で、『毒の味がする』など被毒妄想と関連することが多い。これが正解だ。
アユム
選択肢2の『離人症』はどうですか?
博士
自分の身体や感情が自分のものでないように感じる自我障害だね。知覚障害ではない。
アユム
選択肢3の『注察妄想』は妄想ですよね。
博士
そう、『常に見られている』と確信する被害妄想の一種で、思考内容の障害だ。統合失調症で典型的だね。
アユム
選択肢4の『観念奔逸』は?
博士
思考が次々湧き上がってまとまらない思考過程の障害で、躁状態の典型症状だよ。
アユム
精神症状の分類を整理したいです。
博士
知覚障害は幻覚と錯覚、思考障害は思考過程と思考内容、自我障害は離人症やさせられ体験、感情障害は抑うつ・躁、意欲障害は無為・昏迷だ。
アユム
どの症状がどの分類かを覚えておくのが大事ですね。
博士
そう、国試では分類を問う問題が頻出だから整理しておこう。
POINT
幻味は実在しない味を感じる味覚の幻覚で、知覚障害に分類されます。離人症は自我障害、注察妄想は思考内容の障害、観念奔逸は思考過程の障害です。精神症状の分類を整理して鑑別できるようにしましょう。
解答・解説
正解は 1 です
問題文:知覚障害はどれか。
解説:正解は 1 です。精神症状は思考障害・知覚障害・自我障害・感情障害・意欲障害などに分類されます。知覚は視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚など外界刺激の感受で、知覚障害には実在しない刺激を感じる『幻覚』や、刺激を歪んで感じる『錯覚』が含まれます。幻味は実際には味物質がないのに味を感じる味覚の幻覚で、知覚障害に該当します。
選択肢考察
-
○ 1. 幻味
実在しない味を感じる味覚の幻覚で、知覚障害です。『毒の味がする』など被毒妄想と関連して出現することが多く、統合失調症やうつ病で認められます。
-
× 2. 離人症
自分の身体や感情、行動が自分のものでないように感じる自我障害(自我意識の障害)で、知覚障害ではありません。うつ病・統合失調症・解離性障害などで生じます。
-
× 3. 注察妄想
『常に誰かに見られ監視されている』と確信する被害妄想の一種で、思考内容の障害(妄想)に分類されます。統合失調症で典型的です。
-
× 4. 観念奔逸
思考が次々と湧き上がりまとまらず話題が転々とする思考過程の障害で、躁状態の典型症状です。知覚障害ではありません。
精神症状の分類整理:知覚障害(幻覚=幻視・幻聴・幻嗅・幻味・幻触、錯覚)、思考障害(思考過程:観念奔逸・思考途絶/思考内容:妄想)、自我障害(離人症・させられ体験)、感情障害(抑うつ・躁)、意欲障害(無為・昏迷)。各症状がどの障害に分類されるかを整理して覚えましょう。
精神症状の分類、特に知覚障害(幻覚)と他の障害(妄想・自我障害・思考障害)の鑑別を問う問題です。
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