集団精神療法が効果を発揮する場面
看護師国家試験 第104回 午後 第68問 / 精神看護学 / 精神疾患・障害の特徴と看護
国試問題にチャレンジ
集団精神療法の効果が最も期待できるのはどれか。
- 1.過眠症
- 2.躁状態
- 3.薬物依存症
- 4.小児自閉症
対話形式の解説
博士
今日は集団精神療法について考えるぞい。
アユム
同じ問題を抱える人たちで話し合う治療法ですよね。
博士
そのとおり。グループダイナミクスを活かす治療法じゃ。
アユム
過眠症はどうでしょう。
博士
睡眠中枢の障害が中心で、薬物療法と生活指導が主体になる。
アユム
躁状態はいかがですか。
博士
多弁や易刺激性で他者を巻き込みやすく、急性期の集団療法は難しいのう。
アユム
小児自閉症は対人関係そのものに困難がありますね。
博士
集団での交流自体が負担になるから第一選択にはならん。
アユム
残るのは薬物依存症ですね。
博士
同じ依存と闘う仲間との対話が再発予防に直結するんじゃ。
アユム
NAやAAなどの自助グループも有名ですね。
博士
孤立感の軽減と動機づけが大きな効果じゃ。
アユム
看護師としては安全な場づくりが大切ですね。
POINT
集団精神療法は共通の課題を抱える参加者同士が経験を共有することで治療効果を生む方法です。薬物依存症では同じ問題と向き合う仲間との対話が再発予防や動機づけに有効で、自助グループとともに治療の柱となります。過眠症は薬物療法、躁状態の急性期は集団内で混乱を招きやすく不向き、小児自閉症は対人交流自体が課題のため、集団療法の優先度は低くなります。
解答・解説
正解は 3 です
問題文:集団精神療法の効果が最も期待できるのはどれか。
解説:正解は3です。集団精神療法はグループダイナミクスを利用し、共通の課題を抱える参加者同士が経験を共有・学習する治療法です。薬物依存症は再発予防や対処行動の獲得に集団の力が有効に働きます。
選択肢考察
-
× 1. 過眠症
過眠症は中枢性の睡眠障害で薬物療法と生活指導が中心となり、集団精神療法の効果は限定的です。
-
× 2. 躁状態
躁状態では多弁・易刺激性・脱抑制があり、集団内で他者を巻き込み混乱を招きやすいため、急性期の集団精神療法は適しません。
-
○ 3. 薬物依存症
同じ依存症と向き合う仲間との対話が動機づけや再発予防に役立ち、自助グループも含めて集団療法の効果が高い疾患です。
-
× 4. 小児自閉症
対人関係や言語コミュニケーションの障害が中核症状で、集団でのやりとりは負担となりやすく、行動療法や個別の発達支援が中心です。
依存症治療では認知行動療法、自助グループ(NA・AA・断酒会)、SMARPPなどのプログラムが行われます。集団の中で体験を語り合うことが孤立感の軽減と回復への動機づけに直結し、再発予防の柱となります。
集団精神療法が有効に作用する疾患の特性を理解しているかを問う問題です。
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