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リエゾン精神看護の役割を理解しよう

看護師国家試験 第108回 午後 第60問 / 精神看護学 / 安全な治療環境と多職種連携

国試問題にチャレンジ

108回 午後 第60問

リエゾン精神看護の活動はどれか。

  1. 1.行動制限の指示
  2. 2.向精神薬の処方
  3. 3.他科への転棟指示
  4. 4.コンサルテーションへの対応

対話形式の解説

博士 博士

今日はリエゾン精神看護の活動について学ぶぞ。

アユム アユム

リエゾンって聞き慣れない言葉です。

博士 博士

リエゾンはフランス語由来で、つなぐ、橋渡しをするという意味じゃ。

アユム アユム

何と何をつなぐんですか?

博士 博士

身体と心、患者と家族、看護師と医師など医療者間、様々な関係をつなぐ役割じゃ。身体疾患をもつ患者の精神的問題に対応するのが中心じゃな。

アユム アユム

選択肢の正解は?

博士 博士

正解は4のコンサルテーションへの対応じゃ。

アユム アユム

コンサルテーションとは?

博士 博士

病棟看護師や医療スタッフから相談を受けて、精神看護の専門的視点でアセスメントし、ケア方法を助言することじゃ。

アユム アユム

どんな相談が多いんですか?

博士 博士

身体疾患患者のせん妄への対応、不安・抑うつ患者へのケア、自殺企図後の患者の支援、治療拒否患者への関わり方などじゃ。

アユム アユム

選択肢1の行動制限の指示はなぜ違うんですか?

博士 博士

身体拘束や隔離などの行動制限の指示は精神保健指定医の権限じゃ。看護師は制限を最小化する方向で関わる。

アユム アユム

2の向精神薬の処方は?

博士 博士

薬の処方権は医師のみじゃ。ただし薬効と副作用のモニタリングは看護師の重要な役割じゃ。

アユム アユム

3の他科への転棟指示は?

博士 博士

転棟・転科の指示も医師の業務じゃ。看護師は多職種連携のハブとして情報共有を支える。

アユム アユム

リエゾン精神看護の専門資格はあるんですか?

博士 博士

うむ、日本看護協会のリエゾン精神看護専門看護師じゃ。大学院修士課程修了と実務経験が必要じゃ。

アユム アユム

活動の広がりは?

博士 博士

患者ケアだけでなく、医療スタッフのバーンアウト予防や感情労働の支援など、メンタルヘルス支援も担う。

アユム アユム

よく理解できました。ありがとうございます。

POINT

リエゾン精神看護は身体疾患患者の精神的問題に対応し、医療者間の橋渡しを行う専門看護領域です。中核活動はコンサルテーションで、病棟看護師への助言が中心となります。処方や行動制限指示、転棟指示は医師の業務であり、看護師の業務範囲を正しく理解することが重要です。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:リエゾン精神看護の活動はどれか。

解説:正解は 4 です。リエゾン(liaison)はフランス語由来で「つなぐ」「橋渡し」の意味です。リエゾン精神看護は、精神看護の専門知識と技術を用いて、身体疾患をもつ患者の精神的問題や、スタッフ・家族・患者間の橋渡しを行う看護活動で、病棟看護師からのコンサルテーション(相談)に応じて助言することが中核的な役割となります。

選択肢考察

  1. × 1.  行動制限の指示

    身体拘束などの行動制限の指示は精神保健指定医の業務です。リエゾン精神看護師は行動制限を最小化する方向で関わります。

  2. × 2.  向精神薬の処方

    薬剤の処方は医師の業務で、看護師には処方権はありません。ただし薬効・副作用のモニタリングは担います。

  3. × 3.  他科への転棟指示

    転棟や転科の指示は医師の業務です。看護師は多職種との情報共有や連携調整を行います。

  4. 4.  コンサルテーションへの対応

    病棟看護師や医療スタッフからの相談を受け、精神看護の専門的視点からアセスメントし、ケア方法を助言することがリエゾン精神看護の中核活動です。

リエゾン精神看護専門看護師(CNS)は日本看護協会の認定資格で、大学院修士課程修了と実務経験が必要です。身体疾患患者のせん妄・不安・抑うつへの対応、自殺企図後のケア、医療スタッフのメンタルヘルス支援など幅広く活動します。

リエゾン精神看護の意味(橋渡し)と、看護師としてできる活動範囲(コンサルテーション)を問う問題です。