COPD患者の労作時息切れ対策
看護師国家試験 第107回 午後 第61問
国試問題にチャレンジ
Aさん( 75歳、男性 )。1人暮らし。慢性閉塞性肺疾患< COPD >( chronic obstructive pulmonary disease )のため、2年前から在宅酸素療法を開始し、週に2回の訪問看護を利用している。訪問看護師はAさんから「最近、洗濯物を干すときに息が苦しくて疲れるが、自分でできることは続けたい」と相談された。 Aさんの労作時の息苦しさを緩和する方法について、訪問看護師が行う指導で適切なのはどれか。
- 1.労作時は酸素流量を増やす。
- 2.呼吸は呼気より吸気を長くする。
- 3.動作に合わせて短速呼吸をする。
- 4.腕を上げるときは息を吐きながら行う。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
COPDの労作時息苦しさには『動作時に息を吐く』『口すぼめ呼吸』『ゆっくりした呼吸』が有効です。酸素流量の自己判断での増量は禁忌です。
解答・解説
正解は4です
問題文:Aさん( 75歳、男性 )。1人暮らし。慢性閉塞性肺疾患< COPD >( chronic obstructive pulmonary disease )のため、2年前から在宅酸素療法を開始し、週に2回の訪問看護を利用している。訪問看護師はAさんから「最近、洗濯物を干すときに息が苦しくて疲れるが、自分でできることは続けたい」と相談された。 Aさんの労作時の息苦しさを緩和する方法について、訪問看護師が行う指導で適切なのはどれか。
解説:正解は4です。腕を挙上する動作は呼吸補助筋を固定して呼気が制限されやすいため、動作と同時に息を吐く『動作呼吸法』を指導することで労作時の息苦しさを軽減できます。
選択肢考察
- ×1. 労作時は酸素流量を増やす。
酸素流量は医師の指示で決定され、自己判断での増量はCO2ナルコーシスを招く危険があります。息苦しさは動作や呼吸法で調整するのが原則です。
- ×2. 呼吸は呼気より吸気を長くする。
COPDでは気道が虚脱しやすく呼気が困難なため、吸気1に対し呼気2〜5倍の口すぼめ呼吸で呼気延長を促すのが正しい指導です。
- ×3. 動作に合わせて短速呼吸をする。
浅く速い呼吸は換気効率が悪化しCO2貯留や呼吸困難を増悪させます。動作に合わせてゆっくり深く呼吸するのが適切です。
- ○4. 腕を上げるときは息を吐きながら行う。
腕を挙げる・力む・前かがみになるなどの動作は呼気時に行うとエネルギー消費が抑えられ、口すぼめ呼吸と組み合わせることで息苦しさが軽減します。
COPDの在宅指導では、口すぼめ呼吸(鼻から吸い口をすぼめて時間をかけて吐く)、腹式呼吸、動作と呼吸の同調、パニックコントロールがセットで重要です。洗濯物干しは腕を挙げる動作のため息を吐きながら行い、数枚ごとに休憩を入れます。階段は一段ごとに呼気で昇る、入浴は湯温をぬるめ・半身浴・前開き衣類とし、排便はいきまず座位で行うなど具体的な生活動作指導につなげましょう。
COPDの労作時息苦しさには『動作時に息を吐く』『口すぼめ呼吸』『ゆっくりした呼吸』が有効です。酸素流量の自己判断での増量は禁忌です。
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