大腿骨の骨幹は黄色骨髄に変わる
看護師国家試験 第108回 午後 第76問
国試問題にチャレンジ
成人で、骨髄が脂肪組織になっているのはどれか。
- 1.寛骨
- 2.胸骨
- 3.大骨の骨幹
- 4.椎骨の椎体
- 5.肋骨
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
成人の骨髄における赤色骨髄と黄色骨髄の分布を理解し、脂肪組織化している部位を特定できるかを問う問題です。
解答・解説
正解は3です
問題文:成人で、骨髄が脂肪組織になっているのはどれか。
解説:正解は 3 です。骨髄には造血機能を持つ赤色骨髄と、脂肪組織に置き換わって造血機能を失った黄色骨髄があります。出生時は全身の骨髄が赤色骨髄ですが、加齢に伴って四肢の長骨の骨幹部から黄色骨髄化が進みます。成人では体幹の骨(胸骨・肋骨・椎骨・頭蓋骨)、寛骨、および大腿骨・上腕骨の近位端(骨端部)に赤色骨髄が残り、大腿骨などの骨幹部は黄色骨髄に置き換わります。したがって成人で骨髄が脂肪組織となっているのは『大腿骨の骨幹』です。
選択肢考察
- ×1. 寛骨
寛骨(腸骨・坐骨・恥骨の癒合骨)は成人でも赤色骨髄が豊富で、造血機能を維持しているため骨髄穿刺の部位としても用いられます。
- ×2. 胸骨
胸骨は体幹の扁平骨で、成人でも赤色骨髄が残ります。胸骨穿刺が骨髄検査に用いられるのはそのためです。
- ○3. 大骨の骨幹
大腿骨の骨幹部は成人では黄色骨髄(脂肪組織)に置き換わっており、造血機能を失っています。これが正解です。
- ×4. 椎骨の椎体
椎体は体幹骨として成人でも赤色骨髄が残り、造血が続く部位です。
- ×5. 肋骨
肋骨も体幹骨で、成人でも赤色骨髄が残り造血機能を保持しています。
造血能が低下した際には、黄色骨髄が再び赤色骨髄に戻って代償的に造血を行う『黄赤転換』が起こります。骨髄穿刺の実施部位として成人では腸骨(後腸骨稜が第一選択)、胸骨などが選ばれるのは、赤色骨髄が残存するからです。発達と造血部位の変化(胎児期は肝脾造血→出生後は骨髄造血)も合わせて理解しましょう。
成人の骨髄における赤色骨髄と黄色骨髄の分布を理解し、脂肪組織化している部位を特定できるかを問う問題です。
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