Women centered careの本質を理解しよう
看護師国家試験 第108回 午前 第64問
国試問題にチャレンジ
女性を中心としたケア<Women centered care>の概念で適切なのはどれか。
- 1.父権主義を否定している。
- 2.周産期にある女性を対象とする。
- 3.全人的な女性という視点を重視する。
- 4.女性特有の疾患に関する看護を行う。
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
Women centered careの理念が、女性を全人的に捉え主体性を尊重するケア概念であることを理解しているかを問う問題です。
解答・解説
正解は3です
問題文:女性を中心としたケア<Women centered care>の概念で適切なのはどれか。
解説:正解は 3 です。Women centered care(女性を中心としたケア)は、女性をライフサイクル全体を通じた全人的存在として捉え、身体・心理・社会・文化・スピリチュアルな側面を含めて支援する概念で、女性自身が主体となって健康を定義し選択できるよう、尊重・安全・ホリスティック・パートナーシップの4つの特徴でケアを提供します。
選択肢考察
- ×1. 父権主義を否定している。
父権主義(パターナリズム)を単に否定するのではなく、医療者中心・男性中心の医療に対する反省を背景に、女性自身の選択と意思決定を尊重することを目指す概念です。
- ×2. 周産期にある女性を対象とする。
対象は周産期に限定されず、思春期から更年期・老年期までライフサイクル全体にわたる女性が対象です。もともと助産領域で発展した概念ですが、適用範囲は広がっています。
- ○3. 全人的な女性という視点を重視する。
女性を身体・心理・社会・文化・スピリチュアルな側面を含む全人的(ホリスティック)な存在として捉え、女性自身の価値観を尊重して支援することがこの概念の中心です。
- ×4. 女性特有の疾患に関する看護を行う。
女性特有の疾患への看護に限定されるものではなく、女性の総合的なウェルビーイングを目標とする幅広い概念です。
Women centered careは国際助産師連盟(ICM)でも基本理念として掲げられ、①女性の尊厳を尊重する、②女性自身の選択を支える、③継続的ケアを提供する、④情報を共有し意思決定を支援する、といった要素が重視されます。対概念として従来の「医療者中心ケア」があり、現代看護・助産では当事者中心のケア(Person centered care)が潮流となっています。
Women centered careの理念が、女性を全人的に捉え主体性を尊重するケア概念であることを理解しているかを問う問題です。
「母性看護総論・その他」の関連問題
在留外国人Aさんへの母子保健制度の説明
外国籍であっても在留資格を有し国民健康保険に加入していれば、日本人と同様に出産育児一時金や妊婦健診の公費負担などの母子保健制度を利用できることを問うています。
115回
混同しやすい母性保護法令を整理!妊婦健診の時間を守る法律はどれ?
妊婦健診受診時間の確保義務がどの法律に規定されているか、母性保護関連法を整理して問う問題である。
114回
母性保護は均等法? 労基法? 法律の住み分けを整理しよう
男女雇用機会均等法と労働基準法の役割分担を問う問題で、母性健康管理措置と母性保護(就業制限)の条文区分を整理できるかが鍵です。
113回
健やか親子21(第2次)の体系を押さえよう
健やか親子21(第2次)の体系、特に基盤課題Aの目的と代表的指標を正確に理解しているかを問う問題です。
113回
親性という概念の本質を学ぼう
母性・父性を包括する『親性』の現代的な定義と特徴を理解しているかを問う概念問題です。
113回
