汗だけは例外!標準予防策で感染源として扱うもの
看護師国家試験 第109回 午後 第21問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
標準予防策〈スタンダードプリコーション〉で感染源として取り扱うのはどれか。
- 1.汗
- 2.爪
- 3.唾液
- 4.頭髪
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
標準予防策における感染源の範囲、特に「汗を除く体液」という例外規定を正確に理解しているかを問う必修問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:標準予防策〈スタンダードプリコーション〉で感染源として取り扱うのはどれか。
解説:正解は 3 の唾液です。標準予防策(スタンダードプリコーション)は、米国CDCが提唱した感染対策の基本概念で、患者の感染症の有無にかかわらず、すべての患者ケアにおいて一定の対応をとる考え方です。ここでは、血液、汗を除くすべての体液・分泌物・排泄物、健常でない皮膚(創のある皮膚)、および粘膜を感染性があるものとして扱います。唾液は汗を除く体液に含まれるため、標準予防策上は感染源として取り扱います。
選択肢考察
- ×1. 汗
汗は標準予防策において唯一「感染源として扱わない」と明記されている体液である。皮膚の体温調節機能として分泌されるものであり、血液やウイルス・細菌を有意に含まないためである。
- ×2. 爪
爪そのものは皮膚の付属器であり、湿性生体物質ではない。標準予防策の対象となる体液・分泌物・排泄物・粘膜・健常でない皮膚のいずれにも該当しない。
- ○3. 唾液
唾液は汗を除く体液に含まれ、標準予防策では感染源として取り扱う。口腔内常在菌やウイルスを含む可能性があるため、口腔ケアや吸引時には手袋・マスク・ゴーグルなどの個人防護具の使用が求められる。
- ×4. 頭髪
頭髪はケラチンを主体とする皮膚付属器であり、湿性生体物質ではないため標準予防策の感染源としては扱わない。ただし、手術室などの高度清潔区域では頭髪のフケや毛の落下防止のためヘアキャップを用いる。
標準予防策で感染源とみなすのは、(1)血液、(2)汗以外のすべての体液(唾液・涙・鼻汁・喀痰・尿・便・嘔吐物・精液・母乳・髄液・胸水・腹水・心嚢液・羊水など)、(3)分泌物・排泄物、(4)健常でない皮膚、(5)粘膜の5つ。覚え方として「汗以外の湿ったもの+粘膜+傷のある皮膚」と整理すると試験で混乱しにくい。さらに、感染経路別予防策(接触・飛沫・空気)は標準予防策に上乗せして実施する点も押さえておきたい。
標準予防策における感染源の範囲、特に「汗を除く体液」という例外規定を正確に理解しているかを問う必修問題。
「感染対策」の関連問題
手袋とガウンが主役!接触感染予防策の正体を完全マスター
感染経路別予防策のうち『接触感染予防策』で必要となる個人防護具(PPE)を問う問題。空気感染(陰圧室・N95)、飛沫感染(サージカルマスク・ゴーグル)、接触感染(手袋・ガウン)の組み合わせを正確に区別できるかが鍵となる。
115回
グルタラールはなぜ人体に使えないのか―消毒薬の使い分け
消毒薬の使用対象(人体か器具か)と作用レベルを問う基本問題。グルタラールは高水準消毒薬で人体禁忌である点を押さえる。
114回
無菌操作と清潔操作の使い分け
処置対象部位の常在菌の有無を判断し、無菌操作と清潔操作を正しく使い分けられるかを問う問題です。下気道は無菌という生理学的知識が判断の鍵になります。
113回
滅菌手袋の装着は「素手は内側だけ」が鉄則
滅菌手袋の装着における無菌操作の原則、すなわち素手が触れてよいのは折り返し内側のみであることを理解しているかを問う問題です。
113回
PPE脱衣の鉄則!手袋から外す理由
PPEの脱衣順序『汚染の強いものから外す』の原則を問う問題。手袋→ガウン→ゴーグル・フェイスシールド→マスクの順を暗記する。
112回
