下垂手=橈骨神経!手と足の神経麻痺を一気に整理
看護師国家試験 第114回 午前 第15問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
下垂手の原因はどれか。
- 1.尺骨神経麻痺
- 2.正中神経麻痺
- 3.橈骨神経麻痺
- 4.腓骨神経麻痺
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラPOINT
末梢神経麻痺による特徴的な手・足の変形と、それぞれの障害神経との対応を問う問題。
解答・解説
正解は3です
問題文:下垂手の原因はどれか。
解説:正解は 3 の橈骨神経麻痺です。下垂手(drop hand/wrist drop)は、手関節の背屈および手指(MP関節)の伸展ができず、手首がだらりと垂れ下がった状態を指します。これらの伸展運動を担うのが橈骨神経支配の前腕背側の伸筋群であり、橈骨神経が障害されると下垂手を呈します。原因として最も多いのは上腕骨骨幹部骨折、次いで腕枕などによる長時間の圧迫(土曜の夜の麻痺、Saturday night palsy)です。
選択肢考察
- ×1. 尺骨神経麻痺
尺骨神経麻痺では環指尺側〜小指の感覚障害と、骨間筋萎縮による「鷲手(claw hand)」が特徴。肘部管症候群が代表的な原因。
- ×2. 正中神経麻痺
正中神経麻痺では母指球筋の萎縮により母指の対立運動が障害され「猿手(ape hand)」を呈する。手根管症候群が代表例。
- ○3. 橈骨神経麻痺
橈骨神経は前腕背側の伸筋群を支配し、麻痺により手関節背屈と手指伸展が不能となり下垂手を呈する。
- ×4. 腓骨神経麻痺
腓骨神経麻痺では足関節背屈と足趾伸展が障害され「下垂足(drop foot)」をきたす。下垂手ではなく下肢の症状。
末梢神経麻痺の特徴的な手の変形は語呂で覚えると整理しやすい。橈骨神経=下垂手、正中神経=猿手、尺骨神経=鷲手の「3手」セット。さらに腓骨神経麻痺は下垂足として下肢の対応症状になる。臨床では長時間の体位による圧迫(手術中の腋窩枕の不適切な位置、ギプス固定、点滴時の腕の固定)が橈骨神経麻痺の医原性原因となる。看護師は患者の体位・固定具の圧迫部位を定期的に確認し、神経麻痺予防に努める必要がある。
末梢神経麻痺による特徴的な手・足の変形と、それぞれの障害神経との対応を問う問題。
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