咳で漏れるのはなぜ?腹圧性尿失禁と骨盤底筋の深い関係
看護師国家試験 第114回 午前 第19問 / 必修問題
国試問題にチャレンジ
骨盤底筋訓練が有効な尿失禁はどれか。
- 1.流性尿失禁(overflow incontinence of urine)
- 2.機能性尿失禁(functional incontinence of urine)
- 3.切迫性尿失禁(urge incontinence of urine)
- 4.腹圧性尿失禁(stress incontinence of urine)
対話形式の解説
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士
サクラ
博士POINT
尿失禁の4分類のうち、骨盤底筋訓練が第一選択となるのは骨盤底筋の弛緩が原因の腹圧性尿失禁であることを問う問題。
解答・解説
正解は4です
問題文:骨盤底筋訓練が有効な尿失禁はどれか。
解説:正解は 4 の腹圧性尿失禁(stress incontinence of urine)です。腹圧性尿失禁は、咳・くしゃみ・笑い・重い物を持つなど腹圧が急に上昇した際に、骨盤底筋群の支持力低下によって尿道が十分に閉じられず尿が漏れる病態です。妊娠・出産や加齢、肥満により骨盤底筋が緩むことで起こり、女性に多くみられます。骨盤底筋訓練(ケーゲル体操)は弛緩した骨盤底筋を鍛えることで尿道閉鎖圧を高め、漏れを改善する第一選択の保存療法です。
選択肢考察
- ×1. 流性尿失禁(overflow incontinence of urine)
溢流性尿失禁は前立腺肥大症や神経因性膀胱で膀胱に尿が過剰貯留し溢れ出る病態。原因疾患の治療や間欠的自己導尿(CIC)が中心で、骨盤底筋訓練は無効。
- ×2. 機能性尿失禁(functional incontinence of urine)
認知症や運動機能障害でトイレに間に合わない状態。膀胱や尿道自体に異常はないため、環境調整(トイレ近接配置、衣類の工夫)や排尿誘導が対応の中心。
- ×3. 切迫性尿失禁(urge incontinence of urine)
過活動膀胱による強い尿意切迫感で漏れる病態。抗コリン薬・β3作動薬や膀胱訓練(排尿間隔の延長)が治療の中心で、骨盤底筋訓練は補助的役割。
- ○4. 腹圧性尿失禁(stress incontinence of urine)
骨盤底筋の支持力低下が原因。骨盤底筋訓練(ケーゲル体操)が第一選択の保存療法であり、効果は2〜3か月の継続で現れる。
尿失禁は4分類が国試頻出。①腹圧性(骨盤底筋低下、女性多)、②切迫性(過活動膀胱)、③溢流性(下部尿路閉塞・神経障害)、④機能性(認知・運動機能低下)。両者を併せ持つ「混合性尿失禁」も実臨床では多い。骨盤底筋訓練は仰臥位や座位で肛門・腟・尿道を3〜5秒締めて緩める運動を1日数十回繰り返す。効果発現には2〜3か月の継続が必要。難治例ではTVT手術(中部尿道スリング)や尿道下スリング手術が選択される。看護師は排尿日誌の活用、骨盤底筋体操の指導、衣類・パッドの選択支援、患者の羞恥心への配慮ある関わりが大切である。
尿失禁の4分類のうち、骨盤底筋訓練が第一選択となるのは骨盤底筋の弛緩が原因の腹圧性尿失禁であることを問う問題。
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