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メニエール病の病態と指導

成人看護学 / 皮膚・感覚器・耳鼻

解説

メニエール病とは、内耳にある内リンパ液が過剰に貯留する内リンパ水腫を病態とする疾患です。今回はメニエール病の病態、症状、急性期の対応、生活指導について解説します。

病態と原因

内耳は聴覚を担う蝸牛と平衡覚を担う前庭・三半規管からなり、その内部は内リンパ液で満たされています。この内リンパ液の産生と吸収のバランスが崩れて過剰に貯留した状態が内リンパ水腫であり、これがメニエール病の本態です。発症にはストレス、睡眠不足、過労、気圧変化などが誘因として関与すると考えられており、几帳面で神経質な傾向のある人に多くみられます。

症状(4徴)

メニエール病の特徴は、①回転性めまい発作、②変動する感音難聴、③耳鳴、④耳閉感の4徴が反復することです。古典的には、めまい・難聴・耳鳴が三主徴とされます。

発作の特徴

めまい発作は突然出現し、数十分から数時間持続します。多くの場合、悪心・嘔吐を伴い、診察上は眼振が認められます。蝸牛症状としては低音域を中心とした感音性難聴と低調性の耳鳴が特徴的です。発作を繰り返すうちに、聴力が階段状に低下していくことがあります。

急性期の対応

発作時は、光・音・体動などの感覚刺激がめまいや嘔気を悪化させるため、静かで暗い部屋で安静にすることが基本です。閉眼して安楽な体位を保ち、嘔吐がある場合は誤嚥予防のため側臥位とします。転倒の危険があるため安全確保が重要です。薬物としては抗めまい薬(ベタヒスチン)、制吐薬、必要に応じて抗不安薬が用いられます。

間歇期の生活指導

再発予防のため、ストレス管理、規則正しい生活、十分な睡眠を心がけるよう指導します。内リンパ水腫を軽減する目的で塩分制限を行い、カフェインやアルコールも控えるよう伝えます。薬物療法では浸透圧利尿薬のイソソルビドが内リンパ水腫の軽減に用いられ、抗めまい薬やビタミン剤も併用されます。難治例では鼓室内ステロイド注入や内リンパ嚢開放術が検討されます。

鑑別疾患

突発性難聴は一回性で聴力低下が主体でめまいを伴わないことが多く、反復するメニエール病とは異なります。**良性発作性頭位めまい症(BPPV)**は耳石が原因で、頭位変換により短時間の回転性めまいを生じますが、難聴や耳鳴は伴いません。

まとめ

メニエール病は内リンパ水腫を病態とし、回転性めまい・難聴・耳鳴・耳閉感の4徴が反復する疾患です。急性期は暗室での安静と安全確保、間歇期はストレス管理と塩分制限を中心とした生活指導が看護の要点となります。

確認問題(穴埋め)

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  1. 1.

    メニエール病の病態は内耳のである。

  2. 2.

    メニエール病の4徴は、回転性めまい・・耳鳴・耳閉感である。

  3. 3.

    メニエール病の難聴は域中心の感音性難聴であり、発作を繰り返すと聴力がに低下することがある。

  4. 4.

    メニエール病の発作時は、刺激を避けるためで安静とし、嘔吐がある場合は誤嚥予防のためとする。

  5. 5.

    内リンパ水腫の軽減を目的に用いられる浸透圧利尿薬はである。

  6. 6.

    メニエール病の生活指導では、内リンパ水腫を軽減するため制限を行い、管理や十分な睡眠を心がけるよう指導する。

  7. 7.

    頭位変換で短時間の回転性めまいを生じ、耳石が原因となる疾患を(BPPV)という。

  8. 8.

    メニエール病の発作時に用いられる代表的な抗めまい薬はである。

メニエール病の病態と指導」の過去問演習

※公式問題・正答は厚生労働省公開資料をもとに整理しています。