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マンモグラフィの基本を押さえよう

看護師国家試験 第113回 午前 第48問 / 成人看護学 / 健康の保持・増進と疾病の予防

国試問題にチャレンジ

113回 午前 第48問

マンモグラフィを受ける成人女性への説明で適切なのはどれか。

  1. 1.「仰臥位で行います」
  2. 2.「検査前は絶食です」
  3. 3.「造影剤を使います」
  4. 4.「二方向から撮影します」

対話形式の解説

博士 博士

マンモグラフィの体位はどうじゃ?仰臥位か?

アユム アユム

いえ、立位または座位で、圧迫板に乳房を挟んで撮影します。

博士 博士

そのとおり。なぜ圧迫するかの?

アユム アユム

乳房を薄く均等に広げることで病変を見やすくし、X線の被曝線量も抑えられるからです。

博士 博士

よく分かっておる。撮影方向は何方向じゃ?

アユム アユム

頭尾方向のCCと、内外斜位方向のMLOの二方向が基本です。

博士 博士

正解じゃ。選択肢4が適切な説明じゃな。造影剤は使うか?

アユム アユム

単純X線撮影なので造影剤は使いません。必要時は造影MRIなどで評価します。

博士 博士

絶食は必要かの?

アユム アユム

消化管の検査ではないので絶食は不要です。

博士 博士

検査時の注意として、制汗剤やパウダーはどうじゃ?

アユム アユム

石灰化像と紛らわしくなるので使わないように指導します。

博士 博士

月経周期との関係はどうかの?

アユム アユム

月経前は乳房が張って痛みが強いので、月経開始後1週間程度が望ましいと聞きました。

博士 博士

素晴らしい。妊娠の可能性がある場合は原則避けることも忘れずにの。

アユム アユム

検査の目的と注意点を丁寧に説明することで患者が安心して受けられるようにします。

POINT

マンモグラフィは立位または座位で乳房を圧迫板に挟み、頭尾方向と内外斜位方向の二方向から撮影する単純X線検査です。絶食や造影剤は不要で、制汗剤やパウダーは使わず、月経前は避けるのが望ましいとされています。圧迫の意義や被曝線量、検査時の注意事項を事前に丁寧に説明することが、受診者の安心と検査精度の向上につながります。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:マンモグラフィを受ける成人女性への説明で適切なのはどれか。

解説:正解は4です。マンモグラフィでは頭尾方向(CC)と内外斜位方向(MLO)の二方向から撮影し、乳腺内の病変を多角的に描出します。

選択肢考察

  1. × 1.  「仰臥位で行います」

    マンモグラフィは立位または座位で、専用の圧迫板に乳房を挟んで撮影します。仰臥位では乳房を圧迫板で均等に展開できないため行いません。

  2. × 2.  「検査前は絶食です」

    乳房のX線撮影であり消化管の内容や代謝に影響を受けないため、絶食は不要です。通常どおり食事や水分摂取は可能です。

  3. × 3.  「造影剤を使います」

    マンモグラフィは単純X線撮影のみで、通常は造影剤を使用しません。血流評価を要する場合は造影CTや造影MRIなど別の検査が選択されます。

  4. 4.  「二方向から撮影します」

    左右それぞれの乳房を頭尾方向(CC)と内外斜位方向(MLO)の二方向から撮影することで、乳腺や腫瘤の位置・形状を立体的に評価できます。圧迫により被曝線量を抑え、画像の鮮明度も高まります。

検査時は上半身の衣類を脱ぎ、デオドラントやパウダーは石灰化像と紛らわしいため使用を避けます。妊娠中や妊娠の可能性がある場合は原則として避け、月経前は乳房が張り痛みが強いため月経開始後1週間程度に予約するのが望ましいです。若年者の高濃度乳腺では病変が見えにくく、超音波検査を併用することもあります。

マンモグラフィの撮影体位・撮影方向・造影剤使用の有無など、検査の基本手順を正しく説明できるかを問う問題です。