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関節リウマチで起こる主な炎症は?

看護師国家試験 第103回 午後 第34問 / 成人看護学 / 感覚器・運動器系

国試問題にチャレンジ

103回 午後 第34問

関節リウマチ(rheumatoid arthritis)で起こる主な炎症はどれか。

  1. 1.滑膜炎
  2. 2.骨髄炎
  3. 3.骨軟骨炎
  4. 4.関節周囲炎

対話形式の解説

博士 博士

今日は関節リウマチの問題じゃ。関節リウマチがどんな疾患か説明できるかな?

アユム アユム

関節が変形して痛む病気ですよね。自己免疫疾患って聞いたことがあります。

博士 博士

その通りじゃ。では炎症はどこに起こるか分かるかな?

アユム アユム

関節の中…骨でしょうか?

博士 博士

骨ではなく、関節を包む滑膜じゃ。滑膜は関節包の内側にあり、関節液を産生する組織なのじゃ。

アユム アユム

滑膜炎ですね!正解は1ですか?

博士 博士

正解じゃ。自己免疫機序により滑膜に慢性炎症が起こり、滑膜が異常増殖してパンヌスを形成、軟骨や骨を破壊するのじゃ。

アユム アユム

2の骨髄炎は何ですか?

博士 博士

骨髄炎は細菌や真菌などの感染で骨髄に炎症が起こる感染症じゃ。関節リウマチとは別物じゃ。

アユム アユム

3の骨軟骨炎は?

博士 博士

骨軟骨炎は外傷や繰り返す負荷で軟骨下骨が壊死し軟骨片が剥離する疾患で、離断性骨軟骨炎などが含まれる。

アユム アユム

4の関節周囲炎は四十肩や五十肩のことですか?

博士 博士

そうじゃ。関節周囲の組織の炎症で、関節リウマチの主病態とは異なる。

アユム アユム

関節リウマチの特徴的な症状はありますか?

博士 博士

朝のこわばり、左右対称性の多関節炎、進行すると尺側偏位やスワンネック変形が現れる。RFや抗CCP抗体が陽性じゃ。

アユム アユム

治療や看護のポイントは?

博士 博士

治療はメトトレキサートを中心としたDMARDsや生物学的製剤じゃ。看護では朝のこわばり対策、関節保護、易感染性への注意が重要じゃ。

アユム アユム

関節を守りながらADLを工夫することが大切なんですね!

POINT

関節リウマチは自己免疫機序により滑膜に慢性炎症が起こる疾患で、本態は滑膜炎です。増殖した滑膜(パンヌス)が軟骨や骨を破壊し関節変形をきたします。朝のこわばりや左右対称性多関節炎が特徴で、RF・抗CCP抗体が診断に有用です。治療はDMARDsや生物学的製剤が中心で、看護では関節保護と感染予防が重要です。

解答・解説

正解は 1 です

問題文:関節リウマチ(rheumatoid arthritis)で起こる主な炎症はどれか。

解説:正解は 1 です。関節リウマチは自己免疫疾患の一つで、関節を包む滑膜に慢性的な炎症(滑膜炎)が起こることで発症します。滑膜が異常増殖してパンヌスを形成し、軟骨や骨を破壊することで関節の変形・機能障害をきたします。朝のこわばりや左右対称性の多関節炎が特徴で、進行すると尺側偏位・スワンネック変形などの変形を生じます。

選択肢考察

  1. 1.  滑膜炎

    関節リウマチの本態は滑膜炎です。自己免疫機序により滑膜に炎症が起こり、増殖した滑膜(パンヌス)が軟骨や骨を破壊します。

  2. × 2.  骨髄炎

    骨髄炎は細菌・真菌などの感染により骨髄に炎症が起こる感染症で、関節リウマチとは異なります。

  3. × 3.  骨軟骨炎

    骨軟骨炎は外傷や繰り返す負荷により軟骨下骨が壊死し、軟骨片が剥離する疾患(離断性骨軟骨炎など)で、関節リウマチの主病態ではありません。

  4. × 4.  関節周囲炎

    関節周囲炎は関節を構成する周囲組織の炎症で、四十肩・五十肩などが代表例です。関節リウマチの主病態は関節包内の滑膜炎です。

関節リウマチでは血液検査でリウマトイド因子(RF)や抗CCP抗体が陽性となり、炎症反応(CRP・赤沈)も上昇します。治療はメトトレキサートを中心としたDMARDsや生物学的製剤が用いられます。看護では朝のこわばり対策、関節保護、ADLの工夫、薬剤の副作用観察(特に易感染性)が重要です。

関節リウマチの病態の本態(滑膜炎)を問う問題です。関節リウマチが自己免疫疾患による滑膜の慢性炎症であることを理解しているかがポイントです。