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レスパイトケアの目的

看護師国家試験 第105回 午後 第61問 / 地域・在宅看護論 / 在宅療養生活を支える看護

国試問題にチャレンジ

105回 午後 第61問

レスパイトケアの主な目的について適切なのはどれか。

  1. 1.高度な治療を集中的に行う。
  2. 2.家族へ介護方法の指導を行う。
  3. 3.居宅サービス料金を補助する。
  4. 4.介護を行う家族のリフレッシュを図る。

対話形式の解説

博士 博士

レスパイト(respite)は英語で『小休止』や『息抜き』を意味する言葉じゃ。

サクラ サクラ

レスパイトケアとはどういう支援なのですか。

博士 博士

在宅で介護を担う家族が一時的に介護から離れ、休息やリフレッシュを図れるよう利用者を預かる支援じゃ。介護者支援が主眼なんじゃよ。

サクラ サクラ

正解は4番の『介護を行う家族のリフレッシュを図る』ですね。

博士 博士

その通り。介護者のバーンアウトを防ぎ、介護の継続性を確保するのが目的じゃ。

サクラ サクラ

具体的にはどんなサービスが該当しますか。

博士 博士

介護保険の短期入所生活介護(福祉型ショートステイ)や短期入所療養介護(医療型ショートステイ)、通所介護・通所リハ、医療的ケア児のための医療型短期入所などじゃ。

サクラ サクラ

1番の高度な治療はなぜ違うのですか。

博士 博士

高度な集中治療はICUや急性期病棟の機能じゃ。レスパイトは療養の継続と家族支援が目的で性質が違うぞ。

サクラ サクラ

2番の介護指導は。

博士 博士

介護指導は訪問看護や退院指導、家族教室などで行われる教育的介入じゃ。レスパイトでも情報提供はするが、主目的ではないんじゃ。

サクラ サクラ

3番の料金補助は。

博士 博士

料金補助は介護保険の給付や高額介護サービス費、自治体独自の補助金などの制度で実現するもの。レスパイトケア『そのもの』の目的ではないぞ。

サクラ サクラ

介護者負担はどう評価しますか。

博士 博士

Zarit介護負担尺度(ZBI)が代表的じゃ。8項目版や22項目版があり、負担感を数値化できるぞ。

サクラ サクラ

利用が必要なサインは。

博士 博士

介護者の睡眠不足、抑うつ、体重減少、社会的孤立、虐待リスク、冠婚葬祭や自身の受診予定などじゃ。計画的な利用が虐待予防にもつながるんじゃ。

サクラ サクラ

小児領域のレスパイトはどうなっていますか。

博士 博士

医療的ケア児が増えており、医療型短期入所や小児訪問看護の拡充、重症心身障害児施設での預かりが重要課題じゃ。

サクラ サクラ

看護師としてどう関わりますか。

博士 博士

家族の『迷惑をかけたくない』『預けるのは申し訳ない』という罪悪感に寄り添いつつ、正当な権利として利用を勧めること。ケアマネジャーと連携してプランに組み込むのじゃ。

サクラ サクラ

支援の理念が理解できました。

POINT

レスパイトケアは在宅介護を担う家族が一時的に介護から離れ休息を取るための支援で、正解は4番『介護を行う家族のリフレッシュを図る』です。短期入所生活介護・療養介護やデイサービスなどが該当し、介護者のバーンアウト予防と虐待防止、介護継続性確保の観点から不可欠です。看護師はケアマネジャーと連携し、家族の罪悪感に寄り添いながら計画的な利用を支援する役割を担います。

解答・解説

正解は 4 です

問題文:レスパイトケアの主な目的について適切なのはどれか。

解説:正解は 4 です。レスパイト(respite)は『小休止・息抜き』を意味する英語で、レスパイトケアとは在宅で介護を担う家族が一時的に介護から離れ、休息やリフレッシュを図れるよう支援するサービスの総称です。ショートステイ(短期入所生活介護/療養介護)、デイサービス、訪問看護の長時間利用などが該当し、介護者のバーンアウト予防と介護の継続性確保が目的です。

選択肢考察

  1. × 1.  高度な治療を集中的に行う。

    高度な治療の集中的実施は急性期医療(ICU・HCUなど)の機能で、レスパイトケアの目的ではありません。

  2. × 2.  家族へ介護方法の指導を行う。

    介護指導は訪問看護・退院指導・家族教室などの目的で、レスパイトケアの主目的ではありません(結果的に情報提供は行いますが主眼ではありません)。

  3. × 3.  居宅サービス料金を補助する。

    料金補助は介護保険・高額介護サービス費・自治体補助などの制度で、レスパイトケアそのものの目的ではありません。

  4. 4.  介護を行う家族のリフレッシュを図る。

    介護者が休息・気分転換・冠婚葬祭・自身の受診などのために、利用者を一時的に預けて心身を立て直す支援がレスパイトケアの中心目的です。

レスパイトケアの主な形態には、介護保険の短期入所生活介護(福祉型ショートステイ)、短期入所療養介護(医療型ショートステイ)、通所介護、小児領域では医療的ケア児のための医療型短期入所があります。介護者の負担はZarit介護負担尺度などで評価し、介護離職・介護うつ・高齢者虐待予防の観点からも計画的利用が推奨されます。

レスパイトケアの対象が『介護を担う家族』であり、目的が『休息・リフレッシュ』であることを理解しているかを問う問題です。